パネルディスカッション「生老病死」のパネラーは4人。
そのうち、
菅靖彦さん、高橋実さん、ティム・マクリーンさんの3人は
吉福さんがハワイに移住したあと、ホロトロピックセラピーを
中心にして活躍していたセラピストでした。前回のお話はコチラ⇒
岡野守也さんの次のスピーカーはその菅靖彦さん。
菅さんはセラピストであり、また多数の翻訳、著書があります。
なんともいえないやさしい語り口で、
ときおり笑いや拍手が起こる場面もあり、
ぐっと話に引き込まれていきました。
吉福さんと会ったのは1980年代の初め。
吉福さんが日本に帰ってきて、トランスパーソナル関係、
精神世界などの本を、本格的に紹介するプロジェクトを
立ち上げようとしていたころのことです。
吉福さんが、トランスパーソナル関係、精神世界関係を
日本に紹介するとき、世の中を変えようとか、新しい社会を
創ろうという思いが、はたしてあったのかどうかはわからない。
それより、彼がジャズをやり、アメリカのカウンターカルチャーの
渦の中で体験してつかんだものをどう日本に伝えるかということの方が
彼のなかにあったのではないか。
吉福さんには学問や理論より先にさまざまな体験があり、
体験して得たことを語るのにトランスパーソナル心理学
という枠組みを借りたのではないか、と僕は思っている。
(菅さんのお話は吉福さんのセラピー観に移ります)
吉福さんは、「ただ存在する」というところに基点をおいている。
セラピーのワークショップでは、テクニックというより
存在の仕方を示していたように思う。
存在することのありがたさ、尊さ。
それを自分自身で受け入れられると、
人間はもう少しいろんな形で変われる、
という考え方を彼はもっていた。
彼がやっていたのは、安心して自分のプロセスに
身を任せられる場を提供するということ。
どんなことが起こってもほとんど受け入れよう
という態度でセラピーに臨んでいたので、
その場ではものすごくダイナミックなセラピーが展開していた。
彼自身の許容量を参加者も感じていて、
ここだったら自分自身を自由に表現できるんだ
という安心感を与えていたと思う。
僕もかれと出会うことによって、僕の人生が大きく変わったし、
かれがいなかったら全くちがう人生になっていただろうなって思っています。
僕が本当に彼に言いたいことはありがとうということばです。
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管さんのお話はとても胸にしみいりました。
吉福さんのトランスパーソナル心理学に対する独特の距離感は
こういうところから来ているんだなあと改めて感じることができましたし、
吉福さんがワークショップで何をやっているかというお話も貴重でした。
次のスピーカーは「からだはうす」の高橋実さんです。
続きはまた明日。。。
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気づきとアウェアネスの技術~覚技ワークス主宰★新海正彦