吉福さんと「ビー・ヒアー・ナウ」 | 覚技ワーク~注意の行き届いた自然体★新海正彦

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覚技(かくぎ)とは、さまざまな心理療法に、武術や音楽やシャーマン的テクニックを取り入れた、こころとからだに目覚めをもたらすトレーニング・メソッドです。

Be here now
ビー・ヒア・ナウ
いまここにいる

このことばは、
1971年にアメリカで出版された「Be here now」
という本とともに世界に拡がりました。

「Be here now」は、
アメリカの若者の価値観を転換して、
新しいライフスタイルのバイブルのような役割を果たした
傑出した本です。



日本では79年に吉福さんが翻訳・監修して
「ビー・ヒア・ナウ」というタイトルで出版されました。
吉福さんが翻訳した2番目の本です。

当時、意識変革に興味をもっている人の本棚には
必ずといっていいくらい置いてありましたね。

ぼくも「ビー・ヒア・ナウ」を読んで影響を受けた一人です。
今読んでも、濃い(濃すぎる?!)内容だと改めて思いました。



吉福さんは翻訳するときは本を書いた本人と会って、
人物をみて翻訳するかどうか決めるといっていました。

「Be here now」を書いたラム・ダスさんは
言っていることをちゃんと実践している
すばらしい人だそうです。


いまここにいることの大切さは
吉福さんがいつも口にしていたことです。
そしていまここにいることの難しさも。

これは吉福さんがあるとき話してくれたことばです。

いまここにいるというけれど、
人はいまここにいることから
立ち去ろう立ち去ろうとしている。

なるべくほかの事で満たしておいて、
いまここにいないようにしている。

なぜかというと、
事実と正面から向き合うのが怖いから。

なにかしらほかのことで紛らわしている。

本格的に気づくと怖い。変わるしかないので。

大変なんだよ。

でもできるかぎりいまここにいてほしい。



吉福さん自身も怒るときは怒る。
そして次の瞬間にさっと静けさに戻る、
といった、まさにビー・ヒアーナウを
日々のなかで実践している人でした。


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気づきとアウェアネスの技術~覚技ワークス主宰★新海正彦