2ヶ月ほど前の3月初め、
ハワイに住むぼくの師匠であり
恩師の吉福さんから電話がありました。
「太鼓、送ったからね」
太鼓というのは、
去年プレゼントするよと言っていたインディアンの太鼓です。
アメリカ本土の太鼓作りのシャーマンに
お願いしたオーダーメイドだそうです。
吉福さんは奥さんと一緒に、
枠の木や太鼓の皮、大きさなどを
選んで注文してくれたとのこと。
めちゃうれしい~♪
届いた箱を開けると、、、、
とてもていねいに紙で包装されていて、
細いヒモで結んであって、まわりにセージやハーブ、
いろいろなタネ、琥珀なんかが撒かれています。
見ただけでも、とても神聖な感じがしました。
あとで聞いたのですが、
製作者のボブさんは太鼓ができあがったら
ちゃんと儀式をして、相手に送り出しているとのことでした。
どおりでというか、開けたとたんに
なんだか周りの空気がキラキラとして見えました。
ボブさんからも
「どんどんたたいてください。
たたけばたたくほど、治癒の波動、
振動が世界に広がります」
とのメッセージがあったそうです。
それから約一ヵ月たったころですね。
吉福さんの体調がとても悪い
というニュースを聞いたのは。
余命わずかと聞いて、
彼の住むハワイへ行ったのですが、
そのとき、この太鼓を持っていくことにしました。
ハワイから注文をしてぼくのところに直接届いたので、
吉福さんはまだこの太鼓を見ていないんですよ。
ハワイでの3日目に、
「ぼくそんなに時間がないからさ。
太鼓聴かせて。森の精霊を呼び出してよ」
といわれ、吉福さんの具合が少しいいときに
太鼓をたたくことになりました。
実はふだん吉福さんは
「森の精霊を呼び出して」
といった言い方はあまり口にしません。
自分の言動に影響力があることを知っていて、
曲解されたり、誤解されたりしないようとても注意しています。
なのでそのことばに意外な印象をもちながら、
家のベランダへ出て、森に向かって太鼓をたたきました。
森に響き渡る、いい音でした。
「この太鼓は生きている」
と吉福さんの奥さんが言っていました。
「その太鼓は形見だからね」
吉福さんからの最初のプレゼントは
最後のプレゼントになってしまいました。
実は、
「今年の5月に日本に行くから一緒になにかやろうよ」
と声をかけてもらっていたのですが、
それも実現しないままになってしまいました。。。
吉福さんってどんな人?!⇒コチラ
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気づきとアウェアネスの技術~覚技ワークス主宰★新海正彦