「ネバならないをやめよう」って、ストイックな人が言う?! | 覚技ワーク~注意の行き届いた自然体★新海正彦

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覚技(かくぎ)とは、さまざまな心理療法に、武術や音楽やシャーマン的テクニックを取り入れた、こころとからだに目覚めをもたらすトレーニング・メソッドです。


「ストイック過ぎるよ。なんでもっと人生楽しまないの?!」

ストイックって、
こんな苦しいことや辛いことに耐えて我慢していることですね。


僕にはこのストイックさが、
もうちょっとあってもいいと思いますが^ ^;


ストイックってギリシャ・ローマ時代の
「ストア派哲学」が由来で、
かれらの厳しい教えから「ストイック」が忍耐と
いう意味になったそうです。

キリストが新宗教として広がる以前、
ということですから、ずいぶん古い話ですね。



でも実は、ストア派の言いたいことはそんなことではない。
翻訳の間違いがあって、むしろ反対だという論もあるんです。

ストア派が言いたいことは、
「万物と調和した生き方をしよう」といっているんです。


「万物と調和した生き方?
それだったらいい話じゃない?!」と思うわけですよ。

論の違いについては僕は哲学の研究者ではないので、
はっきりいってどっちでもかまわないのですが、
ストア派哲学者が言っている次の言葉は、とても胸に響きました。


「ねばならない」という信念や期待を持つのはやめましょう。

そして、現実をよく見つめ、世の中や人、自分自身のことで、
本当に変化させたいと感じるものを慎重に選びましょう。

何かを変えたと思うならば、何よりまず、
それをあるがままに受け入れましょう。



「これって大事なこと言ってるじゃん!」と思います。
これだとたしかに「ストイック」からくる印象と違います。

「ねばならないという信念や期待を持つのはやめましょう。」って、
ストイックな人がいうことじゃないでしょ!って感じです。


老荘の「タオ」という東洋思想にも通じる考えが
西洋にも古くからあったんだですねー。

ギリシャで始まった学問は現在のさまざまな考えに影響を与えているし、
哲学、心理学、資本主義などの基礎となっていてすごく興味深いです。



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覚技ワークス主宰★新海正彦