昨日のブログで、
「茶の本」といってもお茶のことだけでなく
いろいろ書いてありますよと言いました。
ついでにほかのことにもちょっと触れておきます。
道教について書かれた一節を抜書きすると、
「老子によれば、
真に本質的なものは虚のうちにしかないというのである。
たとえば、部屋というものの実質は、
屋根や壁それ自体にではなく、
屋根や壁に囲まれたからっぽの空間にある。
また、水差しが役に立つのは、
その形や材質によるのではなく、
水を容れるからっぽの空間によるのである。
虚はすべてを容れる故に万能であり、
虚においてのみ運動が可能になるのだ。」
虚の大切さ
からっぽがいい
いや~深いですね。
そう思って部屋を見渡してみると、
たしかに感じが変わってくる気がします。
からっぽがいい。
あいだが大事。
自分とお部屋のあいだ。
服と肌のあいだ。
自分の気持ちと気持ちのあいだ
相手と私の気持ちのあいだ。
あいだを感じているとなんだかいい感じ。
あいだには何もないのに何かが充たされていくような。
「茶の本」で今日も「どこでも茶室」気分です。
覚技ワークス主宰 新海正彦