からっぽがいい!「茶の本」から | 覚技ワーク~注意の行き届いた自然体★新海正彦

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覚技(かくぎ)とは、さまざまな心理療法に、武術や音楽やシャーマン的テクニックを取り入れた、こころとからだに目覚めをもたらすトレーニング・メソッドです。


昨日のブログで、
「茶の本」といってもお茶のことだけでなく
いろいろ書いてありますよと言いました。

ついでにほかのことにもちょっと触れておきます。


道教について書かれた一節を抜書きすると、


「老子によれば、
真に本質的なものは虚のうちにしかないというのである。

たとえば、部屋というものの実質は、
屋根や壁それ自体にではなく、
屋根や壁に囲まれたからっぽの空間にある。

また、水差しが役に立つのは、
その形や材質によるのではなく、
水を容れるからっぽの空間によるのである。

虚はすべてを容れる故に万能であり、
虚においてのみ運動が可能になるのだ。」


虚の大切さ

からっぽがいい


いや~深いですね。


そう思って部屋を見渡してみると、
たしかに感じが変わってくる気がします。


からっぽがいい。

あいだが大事。


自分とお部屋のあいだ。

服と肌のあいだ。


自分の気持ちと気持ちのあいだ

相手と私の気持ちのあいだ。



あいだを感じているとなんだかいい感じ。

あいだには何もないのに何かが充たされていくような。


「茶の本」で今日も「どこでも茶室」気分です。


覚技ワークス主宰 新海正彦