問題との関わり方こそ問題だ!? | 覚技ワーク~注意の行き届いた自然体★新海正彦

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覚技(かくぎ)とは、さまざまな心理療法に、武術や音楽やシャーマン的テクニックを取り入れた、こころとからだに目覚めをもたらすトレーニング・メソッドです。

このブログでは、

心のクセやパターンについて

自分一人で取り組める方法をご紹介していますが、

これは、「問題があるならこの方法で解決しましょう!」

ということではないんですね。

ん?なに??


それは・・・

問題解決の方法ではなくて、

問題とどう取り組んでいるかどうか、

その時の意識状態、態度や姿勢の方を注目しているんです。

ちょっとややこしい言い方ですけど、

大事にしているのは「問題との関係性」なんです。

問題とどんな関わり方をしているかを

自覚することが、覚技ワークなのですね。



その結果として問題の解決になったり、

思わぬ解決の糸口がスーッと見えてきたりするんです。


ですから、イライラしているとき、怒っているときに、

すぐにそれを解消するのではなく、

「問題との関係性」質的変化を与える。


じゃあ実際にどういうことをするか、というと、

たとえば前回までの、

「周囲の音を全部聴く」というのでもいいですし、

他にも4つのセルフワークの中にあるのですが、

からだの重心に着目するやり方や、

鼻を通る空気に着目するというやり方もあります。


なぜこうするかというと、

今感じている怒りや寂しさなどにどっぷりな状態から

ほんの少し距離ができる状態に入るってことです。

微妙なのですが、

「怒りや寂しさと距離をおこうとすること」とは違います。

距離をおこうとするのではなくて、距離があくような状態にするんです。

これは微妙なことろですがとても大切な違いです。

距離があくことで問題としっかりと向き合う準備ができるんです。

この微妙な違い、ヨロシクね!!!


              覚技ワークス主宰 新海正彦