
友人の別荘を訪ねたのです。
その友人はフランスの田舎へ自分で
家具を探しに行くほどの凝り性。
気合を入れて建てたお家を見るのは
以前から楽しみだったのですが、
ようやく訪問することができました。
果たしてその別荘は・・・
《黒いのは毛布ではなくてワンちゃんです(笑)》
僕の想像をはるかに超えるほどの「フランス度」でした(笑)。
あちこち見せてもらい、買い付けてまだ梱包材にくるまれている
家具たちのエピソードをたっぷり聞かせてもらいました。
ところで、今回の訪問には実はもう一つの楽しみがありました。
それは去年生まれたばかりの1歳の赤ちゃん(女の子)。
最近ようやく一人で立てるようになったばかりなのだそうです。
世話をするお母さんはとても大変そうですが、
赤ちゃんって本当に、見ていて飽きませんね。
からだについては、「座る・立つ」という基本動作を
修得しつつあるところなので、観察していてとても興味深いです。
たとえば赤ちゃん座り。
らく~に骨盤を立てて座っています。
坐骨を床につけて骨盤が立っていて、
背骨が自然に伸びその上に頭がふわっと
乗っているような座り方。
つま先が外を向くように、股関節から脚全体を
外に向けることを「外旋」といいますが、
赤ちゃんは楽そうに、脚を自然に外旋させて座っています。
こうして脚を股関節から外旋させると骨盤が前傾しやすく
なって座りやすいんですね。
お相撲さんが「四股を踏む」ときにも、
つま先は外に向けていますが、
こうして足先が外側に向いたほうが四股をやりやすいからです。
というより、そのほうが体の構造上よりナチュラルだからです。
赤ちゃんの時はあれだけ柔軟性があるから自然と脚が外旋するのですが、
成長と共にその柔軟性が急速に失われていきます。
それはその後の日常的動作のパターン化や、感情面での緊張からくる
こわばりなども大きく関係していると思うのですが、とても残念なことです。
僕自身など、取り返しが付かないと思えるほど
柔軟性を失ってしまった口なので、今、あの手この手で
体をメンテナンスしているところです(苦笑)。
あ~僕にもかつては、自然で無垢でやわらかな、
あんな時代があったんだろうになあ・・・。
覚技ワークス主宰 新海正彦