を持って、自らの内面世界に一歩踏み込んでみるワークショップです。
ここでは、ちょっとしたしぐさや表現方法が大きなきっかけとなって、心の奥
深くにしまいこんでいた感情に触れることができたり、また心の中に起こって
いることで今まで考えてみもしなかった繋がりを発見したり、まさに自分でも
驚くようなダイナミックな内面の変化が起こる可能性が高まります。


1.自感軸を整えるワークショップの入口
~まずは自分のパターンを自覚する
私たちは皆、さまざまなクセや傾向を持っています。例えば表情やしぐさに表れるちょっとしたクセ、遠くからでもその人だとすぐわかるような姿勢や
動作、さらには生きていく上で何度も繰り返してパターン化してしまった
クセもあります。
例えば目的を達成しようとするときの考え方、リーダーシップの発揮の仕方、
不得意な人との接し方、自分の感情との折り合いのつけ方、どうしても繰り
返してしまう「わかっちゃいるけどやめられない」といったクセがそうです。
他にも他の国の人々と比較したときに顕著となる現代日本人のもつ独特の傾向
などもあります。
このようにクセには自覚的なクセはもちろん、人に指摘されて初めて気づく
無自覚なクセ、また文化的・社会的な背景によるクセなど、さまざまなもの
が存在します。中には、私たちがその存在にすら気づかないクセもあります。
こうした自分自身のクセや傾向を発見し、しっかり自覚すると、私たちは
自分が知らないうちに固執してしまっていた特定のものの見方から解放され、
自由で素直な気持ちで自分自身を見つめ、他人とも楽にコミュニケーションが
取れるようになります。

2.自感軸を整えるワークショップの実際
~“身体と感情と思考は一つ”と考えるワークを実施
「自感軸を整えるワークショップ」で行うエクササイズは非常に多種多様で、
具体的な内容は、その日、その時、その人、その状況によって異なります。
しかもそれは時に単なるゲームのように思えるものだったり、心理的なものとは
関係なさそうな身体のワークだったり、「これは何のためにやるの?」と疑問を
持つものだったりします。
しかし覚技では、「身体と感情と思考は一つ。自分は環境も含めて存在して
いる」という基本概念のもと、「身体と感情と思考はすべてが相互につながっ
ており、どこかが何かの問題や障害を抱えると、他の部分にまで問題が波及
している」と考えます。そして、内面とは直接関係ないように見えるところにこそ、
実は本人すら気づいていない傾向を発見するチャンスが存在し、内面へずっと
深く切り込む糸口が存在しているとみています。
例えば話し方、声のトーン、手の動き、その人の気配など、ちょっとした動作、
表情、姿勢の中に感情や思考へアプローチするヒントが表出していると考える
のです。
だからこそ「自感軸を整えるワークショップ」では、さまざまな角度から多彩な
方法を使って、まずは心身や行動のどこかに表れている傾向やクセを発見する
エクササイズを行い、それを生み出している根本原因へのアプローチをはかって
いくのです。

3.自感軸ワークショップがもたらすもの
~自分を自覚できる“余裕”を創りだす
自感軸のエクササイズを通して自らの心身の傾向やクセに気づくと私たちにいったい
何が起きるのかというと、前述したように、自分が知らないうちに固執してしまって
いた特定のものの見方から解放され、自由で素直な気持ちで自分自身を見つめ、他人
とも楽にコミュニケーションを取れるようになります。実にダイナミックな内面の変
化を引き起こすのです。それはなぜか?
私たちが自分のクセや傾向に気がつくと、気持ちの中に“自分を見つめる余裕”のよう
なものが生まれます。すると今この瞬間、自分がその場、その状況の中で、何を考え、
どう振る舞っているか、身体はどう反応し、心や感情はどう動いているかといったことを、自分自身で観察し、自覚できるようになるのです。こうなると私たちは心の奥にしまいこ
んでいた感情に触れ、素直な気持ちで物事を見て考えることができるようになります。
より深いレベルで自分の気持ちがわかり、今まで以上に深い繋がりを感じながら人と
関わることができるようになってくるでしょう。
このような状態では、人は特別に何かを変えようと考え努力をしなくても、自然と振る
舞い方が変わり、気持ちや身体が楽になったり、身体に現れていた問題が軽減したり
します。
また、うまくやろうと意図しなくても、自分を飾らなくても、周囲にあなたの存在感を
示すことができるようになります。ここでいう存在感とは、相手に威圧感や驚異を感じ
させて自分の思い通りに周囲をコントロールするとか、何か特別なことで注意をひき
つける力のことではありません。その人がそこに“ちゃんといる”ことによって醸し
出される雰囲気、「自然体でいるときの場の力」のようなものです。
人が醸し出すそうした雰囲気や気配、その人の背景といったようなものは、自然と
態度や姿勢、声、動作などに表れているものなのです。
人はただ素直に物事を見て感じることさえできるようになれば、このように人として
より味わい深い存在となることができます。
「自感軸を整えるワークショップ」が目的としているのは、何より、あなたがそういう
存在になるための第一歩を提供することです。すなわち、あなたの心の中に“自分を
見つめ自覚できる余裕”を創り出すところにあります。
「自感軸を整えるワークショップ」で学んだことは、その後の日々の生活の中で自然と
息づき、活用し続けていくことができるでしょう。そしてあなたにとって、あなたの
存在感が変わる大きなきっかけとなってくれるはずです。