本当の意味での「勝つ」とは自分自身に勝つことであって、対戦相手に「勝つ」ことではないような気がします。
勝つことにこだわり、相手ばかりを意識して戦えば、最終的には確率論に行きついてしまうのではないでしょうか。
自分より強い相手には負ける確率が高くなり、弱い相手には勝つ確率が高くなる、同じレベルの相手には確率は半々になる。ただし、運によりこの確率が変動し、勝率が上がれば喜び、下がれば喜べない。
確率論になってしまうと、格ゲーがギャンブルと同じ、射幸心を煽るだけのものになってしまう様な気がします。
だからと言って、確率を否定しているわけでも、射幸心を否定しているわけではありません。
僕が格ゲーで重要だと思うことは
勝敗にこだわるより、自分自身のベストを尽くせたかどうかだと思います。
勝敗にこだわらずにベストを尽くせば
勝った場合はいい部分が見え、得意な部分を伸ばしていこうと考えることができると思います。
またベストを尽くして負ければ、悪い部分が見え、「ベストを尽くして負けた、悪い部分を改善しないといけない」と真剣に考えると思います。
もし、勝敗にこだわり、技を当てることにばかり終始してしまえば、あのとき違う技を出していたら勝てたかもしれないと考えるようになり、本質的な改善点が見つけらず、強くなれないような気がします。
自分のいい部分を見つけ、それを伸ばし、悪い部分を修正して改善する、これができないと、強くなれないというのは、言うまでもないことだと思います。
自分の悪い部分を認めるには勇気が必要です、いい部分を認めるのは少し恥ずかしいものです。
人の内面も、そして格ゲーも
相手や自分自身を客観的に見れるようにならないと、強くなれないような気がします。
格ゲーで強くなるということは
勝率が上がるということではなく
昨日までの自分より強くなることだと
言い換えることはできないでしょうか。