【新型コロナウィルス感染症の重篤なケース】
3月8日未明の報道によると、
新型コロナウイルス感染し山梨大付属病院に入院している20代男性が
ウイルス性髄膜炎で重症となっていることがわかったとのこと。
新型コロナによる髄膜炎が確認されたのは国内で初めてであり、世界的にも珍しいとしています。
記者会見を行った山梨大の島田真路学長は「新型コロナウイルスが中枢神経を侵すことがあることを示す重要な症例だ」と会見で述べました。
この男性は発熱や関節痛、だるさを訴えて2月28日と3月2日に医療機関を受診。6日に山梨大病院に救急搬送され入院。
意識障害や首の硬直があったため、病院独自で脳脊髄液のPCR検査を行ない陽性。
現在この20代男性は会話ができない状態であり、感染経路の追跡ができていないとしています。
新型コロナウィルス感染症で髄液検査が陽性だったのは国内初であり、脳炎を併発しているかどうか、さらに調べているとのこと。
この感染症の病態が刻々と明らかになる中、若い方の重症化のケースも原因究明が急がれます。
今はどこで感染するかわからない現状ですが、
感染症の拡大防止にはクラスター(集団)が次のクラスター(集団)を生み出すことを防止することが極めて重要です。
さらに今後、国内で患者数が大幅に増えた時に備え、上記のような
重症者対策を中心とした医療提供体制などの必要な体制を整えることも必要になります。
また引き続き愛媛県での対応についても随時お知らせしていきます。
感染拡大防止のため健康管理には充分気をつけて頂きたいと思います。
また、PCR検査は現在愛媛県内には一か所でしか検査ができませんが、以下の症状がある方などは
「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
【厚生労働省より】
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。 (解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
※高齢者や基礎疾患等のある方、妊婦の方は、上の状態が2日程度続く場合
愛媛県では、下記の要件も確認したうえで、新型コロナウイルス感染が疑われる場合は、受診していただく医療機関を調整します。
【愛媛県が出している感染が疑われる患者の要件】
◯発熱または呼吸器症状があり、新型コロナウイルス感染症であることが確定した方と濃厚接触歴(以下1)がある方
◯37.5度以上の発熱と呼吸器症状があり、発症前14日以内に「WHOの公表内容から新型コロナウイルス感染症の流行が確認されている地域」(以下2)に渡航または滞在していた方
2に該当する方と濃厚接触歴(※1)がある方
発熱、呼吸器症状その他感染症を疑わせるような症状のうち、医師が集中治療が必要であり、特定の感染症と診断することができないと判断し、新型コロナウイルス感染症の鑑別を要する方
1:濃厚接触とは、以下のような接触がある場合を指します。
新型コロナウイルス感染症が疑われる方と同居あるいは長時間の接触(車内・航空機内等を含む)があった方
適切な感染防護無しに新型コロナウイルス感染症が疑われる患者を診察、看護もしくは介護していた方
新型コロナウイルス感染症が疑われる方の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い方
2:WHOの公表内容から新型コロナウイルス感染症の流行が確認されている地域とは、以下の地域とされています。
中華人民共和国湖北省、浙江省
大韓民国大邱広域市
大韓民国慶尚北道清道郡、慶山市、安東市、永川市、漆谷郡、義城郡、星州郡、軍威郡
イラン・イスラム共和国コム州、テヘラン州、ギーラーン州
「帰国者・接触者相談センター」は、疑い例に当てはまる方を専門医療機関(「帰国者・接触者外来」)につなぐための窓口ですので、一般的な相談は、一般相談窓口をご利用くださいますようお願いします。
【愛媛県での新型コロナウィルス感染症に関する情報】
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愛媛県の新型コロナウィルス感染症に関する情報
https://www.pref.ehime.jp/h25500/kansen/covid19.html