新しい年の幕開けと共に萬翠荘館長片上雅仁氏著書「サムライ起業家小林信近」のを夢中になって読みました。
小林信近は初代愛媛県議会議長の方ですが、経済界では次々と事業を創立し今の愛媛県の政治、経済、教育の礎を築いた偉人です。
これまでの功績を挙げると、
【江戸時代では】
松山藩主松平勝成小姓
松山藩主松平定昭小姓
(小姓は藩主のすぐ側で仕え政治に精通し優秀な人材が登用される)
【明治時代では】
松山藩少参事
【創立した主な事業は】
現伊予銀行社長
松山商法会議所初代会頭
現愛媛新聞社社長
現伊予鉄道初代社長
伊予水力電気(株)
伊予製紙合資会社
伊予電力織布(株)
鞍手軽便鉄道(株)
高浜桟橋会社頭取
【政治では】
愛媛県議会初代議長
松山市議会初代議長
衆議院議員
【教育では】
伊予教育義会設立
(中学教育を存続)
江戸時代、松山藩は徳川家の老中として幕府に尽くしながら新政府から屈辱の「朝敵」とさせられ、その時小林信近は「殿様とともに死を覚悟」した時があったとのこと。
その後命が助かり「一度は死んだ身である」と自分の人生を「愛媛県のために」尽くして来られた方。
儲けたお金は次々新しい事業を設立し、
晩年は事業の失敗で借家住まいになってしまったとのことですが、
おそらく悔いはなかったのではないかと思います。
小林信近の銅像が松山市駅前の市内電車乗り場に建られています。
この著書は小林信近没後100年を記念し執筆されたとのこと。
小林信近の生涯を詳しく知り、このような方が愛媛県のために力を注いでくださっていたことを誇りに思うと同時に
偉大な先人の方の想いを受け継いで
これからの「愛媛県の発展」に力を注いでいきたいと思います。
「これからの10年が大きな分かれ道になる。」
そのことを意識し、世界、日本全体という広い視点で考えながら足元を見据えてこれから活動していきたいと思います。