今日、悲報が飛び込んできました。
イーグルスのグレン・フライの予期せぬ訃報。
まだ67歳。なんとも若過ぎる・・・

リウマチ性関節炎、大腸炎、肺炎から生じる合併症で亡くなられたそうです。
中学2年生の頃の僕は、BeatlesとPink Floyd、Deep Purple、KISSばっかり聴いていた、かなり偏った音楽志向でした。
Beatlesは聴くけどStonesは聴かない。
Pink Floydは聞くけどYesやEL&Pは聴かない。
Deep PurpleやKISSは聴くけどLed Zeppelinは聴かない。
そんな極めてややこしい、今の僕がもし他人として会ったら、絶対相容れないクソガキでした。(笑)
もちろん、今はそのどのバンドも聴き倒しましたし、好きですけどね。当時はそんなヘンなヤツだったなあ。(;^_^A
当時、ラジオ関東(今のラジオ日本ですね)で、湯川れい子さんの「全米トップ40」という番組をやっていて、それを聴くようになってから、やっと他のアーティストの曲も聴くようになって。
その中で一番衝撃を受けたのが、Eaglesだったんです。
「Hotel California」ではありません。
いや、もちろん「Hotel California」は、今では僕にとってクラプトンの「Layla」と並んで、最も大切な曲の一つではありますが、僕が彼らに魅了された最初の曲は、アルバムから先行シングルカットされたこの曲でした。
「New Kid In Town」 Eagles
ふとラジカセから聴こえてきたこの曲。
「なんて優しくて柔らかい曲なんだろう?」って。
俗に言う「ウエストコーストサウンド」というモノに初めて触れた瞬間でした。
行ったコトも見たコトもないのに、この曲を聴くと目の前にはっきり浮かぶんですよ。
夕焼けで真っ赤に染まった海。砂浜にはフェニックス(正式にはカナリーヤシというんですね)が静かに佇んでいる。そんな風景。^ ^
グレンのこの曲がなかったら、あるいは僕はEaglesというバンドに出会えなかったかもしれない。
Eaglesと言えば、どうしてもドン・ヘンリーの哀愁漂うしゃがれ声がイメージに浮かびますよね。「Hotel California」にしても、「Desperado」「One Of These Nights」・・・
もちろん、それらもまたとてつもなく素晴らしいし、大好きなのは言うまでもないんですが・・・
それでも僕は、やっぱりグレンの作った、グレンの歌ったこの「New Kid In Town」こそ、僕にとっての「Eagles」そのものなんですよね。^ ^
結局、2004年の東京ドームが、最初で最後のライヴになってしまったな。
思いっきりステージ下手寄りだったけど、かなり近いアリーナで観られたのも僥倖だったし、あの情景が今でもはっきり目に浮かぶ。
その頃、仕事のコトで色々悩んでいて、学生時代からの親友が誘ってくれた時も、とてもライヴを聴きに行く気持ちになれずに断ろうと思っていて。
でも、行ってよかった。
今はそいつに本当に感謝してる。^ ^
グレンの声は、やはりそれなりに衰えてはいたけれど、アンコール最後に歌ってくれたこの曲は、当時のへたれた僕にとって、最高の元気と力をくれたっけ。(*^.^*)
「まあまあ。焦るなよ」
「Take It Easy」 Eagles
あなたと同じ時代に過ごせて、本当に心から嬉しい。
どうか、安らかに眠ってください。
ありがとうございました。
合掌。