玉城ちはる チハルモニア 下北沢SEED SHIP | yukkiのFUN!FUN!MUSIC♪

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藤田麻衣子さんのアコースティックライヴ・ファイナルと、その帰りに渋谷路上で遭遇した小玉しのぶさんのストリートで酔いしれた6月1日。

(レポート書いてないんだよなあ・・・どうしよう。直後に体調崩したから書くタイミングを逃しちゃったんだよなあ・・・う~ん、どうしよう・・・) ←心の声ww

その時以来の、僕にしては珍しく1ヶ月ほど空いたライヴ。6月27日の金曜日、下北沢・SEED SHIPに、玉城ちはるさんのライヴを聴きに行ってきました。このハコは僕は初めて。他の下北沢のハコよりも、意外に歩くんですね。




この日は雨模様だったので、看板にも雨避けのビニールがかぶされていました。着いたのは開場時間19時の10分ほど前でしたが、やはり平日というコトで出足は早くないようで、5番目でした。

ほぼ定時の開場。入ってみると、こじんまりとしてはいますが、なかなかお洒落な、雰囲気を感じるハコ。こういう感じ、好きだな。(*^.^*)




ステージとフロアはフラットで、しかも奥にグランドピアノがあるので、ちはるさんの立つ場所はかなり・・・いえ、限りなく観客に近いところになる感じ。

もちろん、最前列に座るコトもできましたが、あの至近距離だと、聴く方が照れてしまって逆に集中できなそうな距離だったのでww、あえてセンター後方のテーブル席に座りました。

さすが、小心者の鏡!(笑)

それでも、センターマイクからは3mも離れていないんじゃないかな?事実、ライヴ中、ちはるさんの目力溢れる視線と目が合うと、一瞬身動きが取れなくなってしまったし。あれで最前列なんかにいたら、ライヴ中ずっと金縛りにあってたかもしれない。(^o^;)

ビールを飲みながらハコの雰囲気を味わっている間に、お客さんが次々に入ってこられて。いつの間にか席は全て埋まっていました。


19時30分の開演時間ぴったりに、まずはこの日鍵盤で共演される永田ジョージさんが登場。グランドピアノの前に座って、静かに爪弾き始めます。T・S・エリオットという、イギリス(アメリカ生まれですが、後にイギリスに帰化しています)の詩人の書いた詩につけた曲なのだそうです。

ゆったりとした、柔らかな演奏。そのなんとも言えない素敵な余韻を残したステージに、ちはるさんが。僕は今までちはるさんのライヴを4回ほど聴かせてもらっていますが、パンツ姿のちはるさんを拝見したのは初めてだったので、とても新鮮でした。^ ^


では、この日のセットリストを。


1st stage

1.私は生きてる

2.ヒトリゴト

3.風になれば

4.儚き蜜、月の涙

5.あの喫茶店

6.彼女の嘘

7.アマリネ


2nd stage

1.ラブレター

2.ひこうき雲(ユーミンカバー)

3.天泣 銀杏の木の下で

4.いのちのうた(竹内まりやカバー)

(朗読)

5.いのち



encore

1.Life


1st stageのセットリストは、今の僕にとっては何一つ言うコトのない、珠玉の選曲でした。・・・っと言うか、何故ちはるさんは、ここまで「泣き歌」を1stのセットに選んだんだろう?そんな疑問が頭の片隅をよぎるほど、このとんでもない選曲に、ことごとくやられてしまった。

メドレーという形とは少し違うのだけれど、2曲がそれぞれ「対」になって、途切れることなく次の曲に繋がってゆく。

その「繋がり」がまた・・・「おいおい~・・・その曲は反則でしょ・・・」しょぼん

この編成は、ちはるさんの4月のバースデイライヴでの冒頭3曲にも見られた編成で、その実、僕はかなり動揺し、思いっきり心をもっていかれたんです。(*^.^*)


では、その2曲「対」となった形を想像して聴いてみてください。曲間は、ジョージさんの極めてシンプルで、「ん?曲が変わった?」それがかろうじて分かるくらいの、極めて自然な繋ぎの演奏があると想像していただいて。


「私は生きてる」



「ヒトリゴト」




「チハルモニア」に参加したのは、僕は初めてだったんですが、ちはるさんも冒頭におっしゃっていた「いつものワンマンとはまた違ったステージをお見せします」という言葉。それがこういう形なのかもしれません。

今まで僕が聴かせてもらったちはるさんのライヴは、バラードとアップテンポの曲のバランスがとても良くて、メリハリの効いたステージだったんですが、この日は一転、どこまでもしっとりと、胸の奥にゆっくりと浸透してくるような、そんなちょいと特別な空間。

いずれにしても・・・玉城ちはるというアーティストは、どれだけ「ドS」なんだろう?こんなオヤジを散々泣かせたって、仕方ないのに。(泣笑)(ノ◇≦。)


そしてこの2曲の繋がりは、やはりホントに反則だった。春のバースデイライヴでは朗読を挟んだ形でのモノで、その形はこれからのちはるさんのワンマンでは、絶対に続けて欲しいと願う。そんな素敵な形だったけれど、この日、その朗読はなくても。

このふたりにどこまでも思い入れてしまう。

阿佐ヶ谷のあの「喫茶店」にいた、ふたりに。


「あの喫茶店」



「彼女の嘘」




「あの喫茶店」から、7年後のふたりの情景を描いた「彼女の嘘」。

歌い終わった後、目に涙を溜めながらちはるさんが、照れくさそうに言った言葉。

「なんでこんな曲、書いちゃったんだろう・・・」

ああ、くそ・・・

記事に貼る為に確認で聴くこの音源でさえ、泣けてくるや・・・。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


セカンドステージでは、カバー曲も交えてのファーストステージとはまた違った雰囲気での構成になりました。

3曲目「天泣」の時に具合を悪くされた方がおられて、一時ライヴは中止になりました。幸いなコトながら、大事には至らなかったそうです。やはり天候不順な時期です。外は雨模様で蒸し暑く、ハコの中は冷房が効いていましたから、そういうコトがあっても不思議じゃないです。

その時にね。近くにおられた方々が、ベルトを緩めて、靴を脱がしてあげたり、首筋で脈をとったり、呼吸を確認したり。献身的に動かれるその方々だけじゃなくて、会場におられた全ての方々も椅子やテーブルを率先して動かしたり、ただただその方の回復を願って、黙って立ち尽くしておられた。

何よりも人を大切にする「玉城ちはる」という、その人となりに惹かれて集まった人達は、やはりまた人を大切にする方々だった。(*^.^*)


そして。本来なら騒然としてもおかしくない状況の中で、ジョージさんが静かにピアノを爪弾いてくださったんです。それはとても優しくて、あったかくて。あのピアノの音で、きっと会場の皆さんが落ち着いて、静かに対応できたのではないかと、僕は思っています。

ジョージさんはFBの中で「それしかできなかった」とおっしゃっておられましたが、それが最善だったと、僕は思います。^ ^


きっと、ちはるさんの心の中には嵐が吹いておられたでしょう。具合が悪くなってしまわれた方は、ちはるさんが主催される「Each Feelings」というボランティア活動の中で、積極的にその活動を支えておられる方だったそうですから・・・

きっと、そのまま一緒に病院に行きたい気持ちだったでしょう。それでも気丈にも、そのあとのステージを歌いきったちはるさん。

「いのちのうた」の後、最後の曲を歌おうとするちはるさんに、ジョージさんから「朗読はしなくていいの?」と優しくさとされて、一瞬逡巡しながらも(時間は押していますから、会場への心配りだったのでしょう)ちはるさんは、いつも通りのあったかい声で、朗読をしてくださった。

きっとあの時、会場のみんなが、ふっと自分を取り戻せた瞬間だったのだと思う。

僕は、ちはるさんの歌う声も好きだけれども、文字の一つ一つをいとおしげに語るその声も、大好きだ。^ ^


最初にステージ付近の写真を載せていますが、狭いハコだけあって、正直P.Aも小さいです。写真では真ん中に写っていますが、白い縦長のスピーカーが両サイドに1本ずつ。いくら狭いと言っても、このスピーカーで、どれほどの音が出るんだろう?

最初はそんな不安もありましたが、いざ始まってみると、ジョージさんのグランドピアノの奥行きの深い、味わいある音にのって、ちはるさんの声の張りたるやもう、とてつもない臨場感だった。目に見えない圧力がドン!と耳に響いて。時には思わず「ハッ!」と背筋を伸ばしてしまうような、時にはまた、ちはるさんの目に吸い寄せられて固まってしまうような・・・

そう。目を離せなくなってしまう。歌っているちはるさんの表情は、とんでもなく豊かで。おそらくこの日は、ずっと目に涙を溜めながら歌っておられた。にも拘わらず、時にはとても柔らかい表情で、時にはこんな悲しい表情があるのかと思うくらい、苦渋に満ちた表情で、そして、そういう全ての感情を包み込んで、射るような鋭い目をして・・・

それもまた「玉城ちはる」というアーティストの表現力の凄さによるモノなんだろう。(*^.^*)


上げて落とすワケではないけれど、「玉城ちはる」というアーティストが、格別に歌が上手いとは思わない。むしろ感情が過ぎて、時々音程を外したりもする。

でもね。

歌だけが上手いアーティストは、世の中に幾らでもいる。

けれど。ここまで心乱されるアーティストには、そうそう出会えるワケじゃない。


僕はこれだけは言える。

どんなに高ぶった感情が抑えきれなくなって、泣きそうになっても。

射るようなあの目と目が合ったとしても。

彼女から目を離しちゃいけない。

目を瞑って聴くなんて、こんなにもったいないコトは、ない。


「玉城ちはる」というアーティストは、目で、耳で、心で、五感で聴いてこその、表現力溢れるアーティストだと、僕は思ってる。^ ^




ホントはね。ず~っと続く財政難の折ww、このライヴDVDだけを購入するつもりだったんだけど・・・(;^_^A




いつも朗読の時にちはるさんが読まれているエッセイ集「風になれば」。読みたくなっちゃうでしょ?




シングル「針と波紋」。大好きな「ピンホールカメラ」のオリジナルも聴きたくなっちゃって。




なんと!?PV集ですと?(ノ゚ο゚)ノ


思わず「大人買いしてもいいですか?」っと聞くと、いつもブログやツイッターで「財布の中身がブリザード」とか言ってるのをご存知なのかな?ww「いいの?」っと目を丸くして、それでも喜んでくださったちはるさん。

この日のライヴを聴いたら、全ての音源が欲しくなっちゃうよ。こりゃあもう、仕方ない。^ ^


このハコは禁煙でね。外に出たところに喫煙所があって。そこで2時間振りのニコチンを摂取していると、僕の後から出てこられた方が、「ずいぶん買ってたねえ。(ちはるさんとの)付き合いは長くなるんだから、ちょっとずつ、ご贔屓にね」っと声をかけてくださった方がおられました。Yさんとおっしゃっておられたかな?エレベーターで颯爽と帰っていかれましたが。

ありがとうございます。

長い長い付き合いにさせてもらいたいと思っています。(*^.^*)


では、最後に。この日も歌ってくれた、大好きな曲。

ユーミンの全ての楽曲の中で、最も大切な楽曲を。

ちはるさんのカバーで。^ ^


「ひこうき雲」





気付けば、「お休み」をいただいた以外で、こんなに記事の間隔が空いたのは初めてでした。


ご無沙汰ばっかりで、ホントにごめんなさい。m(_ _ )m


しかも、いつも通りの長い記事。


ここまで読んでくださった方がおられたら。


ホント。感謝、感謝です。^ ^