
玉城ちはるさんのバースデイワンマンが15時から。そして半崎美子さんのライヴが17時30分から。実はここ・・・時間が極めて厳しいんだよなあ・・・

半崎さんのライヴは、せっかく整理番号7番という素晴らしい順番で予約できたんですが、ちはるさんのライヴは、果たしてどれ位歌ってくださるのか?
この日のちはるさんは、2部構成で入れ替え制。18時30分から2部が始まりますから、通しのチケットを持っておられる方がどれくらいおられるのか分かりませんが、ちはるさんの休息の時間も含めて、少なくともある程度のセッティングの時間は必要な筈。
1時間30分のステージで、16時30分頃には1部は終るのではないかと予想していますが、サービス精神旺盛なちはるさんのコト。状況が許せば、場合によっては、もうちょっと歌ってくれるのでは?っという期待もあります。

仮に2時間のステージとしたら、終了は17時。半崎さんのライヴは17時30分からですが、ご本人が歌われるのは19時30分頃からとのコト。普通は「全然間に合うじゃん!」ってコトなんですけど・・・

開場時間の17時には間に合いませんね。せっかくの整理番号「7番」が・・・どうせなら、近くで聴きたいのが本音ですからね~。

・・・って、俺って小っちゃ!(爆)
っというコトで、まずはこの日めでたくお誕生日を迎えられた玉城ちはるさんのバースデイワンマンに出かけてきました。
最初にお伝えしておきますが、今回の記事は「ライヴレポ」には程遠い。
言わば、僕の個人的な想いを書いた、「日記」みたいなモノです。それでも、もしよろしければ。^ ^
曲を聴いていただけたら、損はさせない自信は、あります。

・・・って、それならレポ要らないじゃん!(爆)
この頃、以前にも増してライヴ貧乏な僕。ポールの再来日が決定的な打撃だったワケですが、それでも、手ぶらで行くワケにもいきませんからね~。ちょいと早めに渋谷に着いて、あちこちプレゼントを物色したんですが、なかなか予算に見合うモノが見つからず・・・
まあ、「これならなんとか・・・」というモノを見つけて、会場であるJZ Bratへ。


ちはるさんは今、日曜日のお昼に、静岡のSBSラジオで「玉城ちはるの愛されたいの」というレギュラー番組をお持ちなんです。そのスタッフさんからお花が届いていました。
Uさ~ん!よかったら是非聞いてみてください!^ ^


ここJZ Bratは、全て予約毎に座席が決まっています。僕が案内されたのは、ステージから気持ち左手の席。12月のワンマンではかなり遅くに申し込んだので、カウンターの末席だったんですが、今回はステージにも近くて、なかなかの席でした。
それにしても・・・ブレブレだな、こりゃ。(;^_^A
僕の左手にはご婦人、そして右手には男性が座られたんですが、このお二人、後に色々な意味でびっくりしたり、やられちゃったりします。(笑)
15時ちょうど。客電がゆっくりゆっくりと落ちていき、ステージにはまずこの日の鍵盤サポートの永田ジョージさんが。そして、少し遅れてちはるさんがセンターに立ちます。シックなブルーのドレスに、ジャケットを羽織り、頭には大きな白い花の髪飾り。思わず「ひだまり」の花冠を連想してしまった。あれはシロツメクサだから、かなり違うんですけどね。イメージです。^ ^
なんだろう。この凜とした緊張感。ちはるさんがステージに姿を現した時から、まだ歌い始めてもいないのに、全身が粟立つような感覚。ひょっとして、これから、どえらいコトが起こるんじゃないか?そんな予感がひしひしと感じられて。回りのお客さん達も、息を呑んでちはるさんを見つめている、そんな様子。
では、この日のセットリストを。まずは前半です。
1.好きだよ
2.私は生きてる
3.しあわせのランプ(玉置浩二カバー)
4.娼婦
5.ヒトリゴト
6.ラブレター
7.ひこうき雲(ユーミンカバー)
とにかくビックリしたのは、冒頭の3曲がいずれもしっとりとしたバラードでありながら、なんと「メドレー」という形で披露されたというコト。
そして、初めて買ったちはるさんのアルバムの中に入っている、おそらくは誰しもが似たような想いを経験したコトがあるであろう、人生の一部を切り取ったかのような歌詞が切ない「私は生きてる」に、最近つべで繰り返し聴いていた、飾らないただ一つの大切な言葉を、改めて気付かせてくれる「好きだよ」。
もう、のっけからのこの2曲のメドレーは・・・反則だよ・・・。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
「好きだよ」(埋め込みできないので、リンクを貼っておきますね)
「私は生きてる」
曲間にインターバルがあれば、まだ多少立て直せるモノを、メドレーであるが故に「えっ?よりによってこの曲かよ~・・・」という、ある意味怒涛の叩き込み。(><;)
一旦緩んでしまった涙腺は、如何ともし難くてね。この後次々と泣かされてしまうコトになるんですが、先ほどちょいと触れた僕の左隣のご婦人がね。もう「好きだよ」の冒頭から鼻をすすり始めてね・・・ついにはハンカチに顔を埋めてしまって・・・もう・・・
カンベンして~・・・もらい泣きしちゃうじゃんか~・・・

この後、何度かバッグの中のハンカチを取り出そうか、と悩んだんですが、バッグは足元。「僕、いかにも泣いてます」って感じになっちゃうでしょ?

・・・結局、滲んだ涙はすばやく指で弾く!っという技で対抗。(^▽^;)
もう既にカバーの域を超えたと思われるような「しあわせのランプ」が終わり、アコギとベースのサポートメンバーがステージへ。この日はドラムがありませんでしたが、永田さんはボイパもやられるので、アコースティックな編成ながら、なかなかの音の厚みを感じました。
ジョージさん曰く「僕はこの二人に勝手に恋しています」なんて言葉も。事実、とても安定したレベルの高い演奏で、時折あったソロでも、如何なくその腕前を披露してくださっていました。
この日はホントに僕にとっての「泣き歌」が多くて、もう、こんな五十路のオヤジを真昼間から泣かせて、何が面白いんだっ!っと思うほどww。
この曲にも、やられてしまったなあ・・・

この曲を歌う時のちはるさんには、まさに「母」としての優しさと厳しさが混在している。それは、とても素敵で、素晴らしいコトだと思う。^ ^
「ヒトリゴト」
10年間続けてきたホストマザーという「自分に出来る社会貢献」の経験の中で、ちはるさんの子供たちへの気持ちを素直に吐露した曲。
♪君を愛してみせるから♪この歌詞でちはるさんが天に向って真っ直ぐつきだすこぶしには、子供達への、無言のエールが込められている。(*^.^*)
そして・・・まさかの曲が。僕がユーミンの数ある名曲の中で、一番大切に思っているこの曲が、前半の最後に歌われました。
「ひこうき雲」
普段はそんなコト、まったく感じたコトはないんだけど。この曲を歌うちはるさんには、若かりし頃のユーミンがだぶって見えた。
目の前が霞んでそう思えたのかもしれないけれど。(笑)
それくらい、大きな包容力を感じた名唱だったなあ。(/ω\)
アウトロの途中でちはるさんがステージを後にして、若干の休憩を挟む様子。
喫煙所でニコチン摂取をして、戻る途中で何気なく奥の席を見ると、大石由梨香さん発見!「ヒトリゴト」の音源で鍵盤を弾かれている、ちはるさんの盟友とも言える方。もちろん声をかけるような無粋なマネはしませんでしたよ~。
・・・したかったけど。(笑)
さて、席に戻るか、っと歩いていると、僕の席のすぐ後ろに、どこかでお見かけしたコトのある方が・・・はて?どなただろう?それにしてもベッピンさんだなあ・・・などと考えながら席に座ると、ふっと思い立ったコトが。
「そう言えば、さっきちはるさんがツイッターで呟いてたっけ。膳場さんが来てくれたって・・・」
んっ!?

そうです!あのNEWS23の膳場貴子キャスターです!(ノ゚ο゚)ノ

(画像はちはるさんのF.Bからお借りしました)
膳場さんは、ちはるさんの歌を聴いて欲しいと、被災地である岩手の子を連れてこの日来てくださったんだそうです。^ ^
正直、後半が始まるまでの数分間、ずっとドキドキしてました~。「テレビでしか見たコトない人が後ろにいる~っ!」みたいなww。ま、所詮後ろを振り向く勇気はないんですけどね。(笑)
また、ちはるさん繋がりのツイッターで知り合えた方にも、この時にご挨拶するコトができました。この方との関連は・・・この後で。^ ^
では、後半のセットリストを。
8.あの喫茶店
朗読「あの喫茶店-コイゴコロ」
9.彼女の嘘
10.ピンホールカメラ
11.儚き蜜、月の涙
12.熱帯魚
encore
1.ひだまり
後半のちはるさんは、ノースリーブのワインレッドのドレス。左肩には同じ色のやはり大きな花のコサージュ。まさしく大人の女性のいでたち。よくお似合いでした。(*^.^*)
正直、前半も前半なら、後半も後半だよっ!という、僕にとっては珠玉のセットリスト。インターバルで落ち着いた筈の涙腺は、容易く1曲目で決壊させられました・・・

ちはるさんのファンの間でも、特に人気が高いと評される曲。何処か懐かしいそのメロディラインと、一篇の物語のようなその歌詞に、それも当然だろうと納得の名曲です。
僕は阿佐ヶ谷に住んだコトはないけれど、街並はよく知ってる。もう30年以上前の、だけど。20歳から半年、吉祥寺の中古レコード屋で働いてた。
21歳からは中野に程近い新井薬師の、風呂のない1Kに2年間住んでた。家賃は35000円。結婚してから、2つ目の住まいに選んだのは、西荻窪だった。
そんな僕には、やけにこの曲の歌詞が沁みる・・・
あの頃の中央線沿線には、いや、都内いたるところに、この曲の歌詞に出てくるような喫茶店がたくさんあった。その頃の、なんだろう・・・息苦しいような、くすぐったいような想い出を、この曲は思い出させてくれる。決してその色は鮮やかではなくて、むしろ白黒に近いような、くすんだセピア色ではあるんだけど。その色は、決して嫌いじゃない。(*゚.゚)ゞ
「あの喫茶店」
そして、柔らかなジョージさんの鍵盤の音に導かれて、ちはるさんが朗読を始めます。その文章は、まさに「あの喫茶店」に描かれた情景を、そのまま文章に、画にしたようなモノでした。
ちはるさんから訥々と語られるその「物語」は、「あの喫茶店」の歌とは違って、女性側からの目線。時折入る二人の会話には、ジョージさんの言葉少なな語りも入って。
聞いている途中で、ふっと思ったんです。この「物語」が終った後に歌われる曲は、きっとこの曲なんだろうって・・・。゚(T^T)゚。
「彼女の嘘」
この曲は、「あの喫茶店」から数年経った頃。あの男性は、その後どうなったんだろう?という所から始まる曲なんだそうです。ちはるさん曰く「阿佐ヶ谷を歩いて探したコトがある」そうです。あの男性によく似た人を。
僕はこの曲が大好きで。昨年の12月、初めてちはるさんのワンマンを聴いた時。「ひだまり」という曲以外、なんの予備知識もないまま参戦したんです。失礼な話かもしれませんが、その方が余計なコトを考えずにちはるさんの歌に集中できるんじゃないかと思って。実際、全くの初見でワンマンに参戦したのは、ちはるさんが初めてでした。(笑)
真っ先に響いたのは「儚き蜜、月の涙」という曲と、そしてこの「彼女の嘘」でした。歌詞なんて全く知らないのに、初見でこんなに歌詞が真っ直ぐ響いたコトは、そうそうありません。朗読や講演、そしてラジオのパーソナリティや、以前には女優業もされていたちはるさんだからこそ、「言葉をきちんと伝える」為の術を心得ておられるからだと思います。まずは耳にきちんと「言葉」として届かなければ、意味を伝えるコトなんてできない。
・・・とは言え、ちはるさんのラジオ「玉城ちはるの愛されたいの」を聞かせていただくと、今は随分慣れて噛まなくなったけれど、以前は「ラジオ」のコトを「ラジジ」って3放送連続で噛んでたりしてましたが。(笑)
あ・・・ちょいと話が逸れましたね。ゴメンナサイ。( ´艸`)
僕としては、この「彼女の嘘」が聴けて、本当に嬉しかったんです。ちはるさんは、このワンマン前に、ツイッターで「聴きたい曲があったら是非リクエストしてください」っと皆さんに呼びかけをされたんです。
たくさんの方々が思い思いの曲をリクエストされる中、僕はこの「彼女の嘘」と、「儚き蜜、月の涙」をリクエストしたんです。もちろん、僕がリクエストしたから歌ってくださったワケではないコトはわかっていますが、それでもとっても嬉しかった。

その時にね。ある方とリクエストが被ったんです。そうです。先ほどご挨拶させていただいた方です。その方も「儚き蜜、月の涙」をリクエストされていて。で、その方は夜の部にも参加される方。
ちはるさんが「ぬぉー」っと悩んだようなリプをくださったのを見て、思ったんです。「儚き蜜、月の涙」は、夜に聴いてこそ、よりこの曲の持つ雰囲気が引き立ちます。だから、この曲は夜の部に歌って欲しいなって。ホントに思ったんです。(*^.^*)
それが、まさか・・・ね。・°・(ノД`)・°・
「儚き蜜、月の涙」
まさかこの昼の部でも歌ってくださるとは、全く思っていませんでした。こういう予期せぬ曲を歌ってもらってしまうと。しかもとても好きな曲だったりすると、ホントに・・・ダメだあ・・・。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
アンコールは12月のワンマンで、唯一聴いたコトのあった「ひだまり」。
これもまた、何かの縁なのかもしれませんね。^ ^
飛びっきりの笑顔で、会場にいるみんなに「花冠」を届けて。そしてサポートメンバーと手を繋いで深く深くお辞儀をしたちはるさん。
こうして、僕のちはるさんの2回目のワンマンライヴは終りました。

この日は最初に書いた通り、余蘊に浸れぬまま、会場を後にしなきゃいけなくて。
それでもやはり、ビックリするほど早く、前回同様出口で帰るお客さんを待ち受けてくれていたちはるさん。
それに、胸が詰まってしまって。
もはや、友人から託された言葉を伝えるコトしか頭になかった僕は、「好きだよ」から「私は生きてる」のメドレーにいきなりやられてしまったコトも、「ヒトリゴト」や「ひこうき雲」が聴けて嬉しかったコトも。「あの喫茶店」から「彼女の嘘」で心底泣いてしまったコトも、「儚き蜜、月の涙」を歌ってくださったコトへの感謝の気持ちも。
何一つ言葉にできなかった。
自分の名前でさえもね。(;^_^A
小心者はこれだからなあ。(笑)
昼の部のジョージさん手綱は、きちんと抑えられていてww。ちはるさんは暴走しそうになると、ジョージさんを振り返って見ては、自制してたなあ。(笑)
ちはるさんはきっと、持ち前の「サービス精神」と「楽しんで帰ってもそうじゃなくても、チケット代は変わらないよ!だから、楽しんで元をとって帰りなさい!」の言葉そのままに、もっとドッカンドッカン笑いをとりたくてうずうずしていたんじゃないかなあ、っという気がします。( ´艸`)
だけど、そこには夜の部のコトも考えたジョージさんなりのちはるさんの御し方もあったんだろうな。昨年12月のライヴとは違う、ある種「静かな」ステージだった。
だからと言って、なにか不満があるか?っと言われたら。
全く、ない。^ ^
色々な「玉城ちはる」を観られるのは、なかなか、楽しい。^ ^
これほどの「表現者」には、そうそう出会えない。
何故僕は「玉城ちはる」というアーティストに惹かれたんだろう?
もちろん友人のコトもある。出会わせてくれた30年来の腐れ縁の友ww。
誘ってくれたEachのフェスでは、最後までいられなかったから、ちはるさんの歌はきちんと聴けていない。
そんな中で、昨年12月のワンマン。「ひだまり」以外の曲は何も知らない中でのライヴ。
「ヒトリゴト」や「私は生きてる」。「彼女の嘘」や「あの喫茶店」「儚き蜜、月の涙」。
出会えた、素敵だと思った曲もたくさん。

でも。
僕が本当に「玉城ちはる」というアーティストにやられたのは、きっとこの曲だったんだ。
初見だったから。歌いたかったけど、恥ずかしくて歌えなかった。
でも、会場のみんなは、それこそホントに楽しそうに、嬉しそうに、この曲を歌っていた。正直、メチャメチャ羨ましかった。
いつか一緒に、歌いたい。
今回、それが叶わなかったのもまた、きっと僥倖なんだろう。
次もまた、参加しなくちゃいけなくなっちゃったから。^ ^
「前を向いて」
今までも、とりとめのない記事ばっかりだったけど。
今回は、ホント。
書きたい言葉を連ねていったら、こんな記事になっちゃいました。(;^_^A
でも。
嫌いじゃないので、直しません。(笑)
玉城ちはるは、飛びっきり素敵なアーティストですよ~。
だまされたと思って、音源聴いてください。
ここに遊びに来てくださって、ここまで読んでくださる「変わり者」の皆さんだったらww。
きっと、気に入ってくださる1曲が、ある筈。^ ^
・・・さて。時は4月19日、16時48分。
向うは同じ渋谷でも、かなり離れた渋谷LOOP ANNEX。
走って果たして、間に合うか?(((( ;°Д°))))
そして、もう皆さん忘れておられるかもしれませんが、僕の右手に座っておられた方は、何者?
・・・続く。(笑)


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