この2~3日、めっきり気温が下がって、一気に秋めいてきましたね。ちょっと前までTシャツで歩いていたのに、今は薄手の長袖一枚では寒くて・・・
風邪などひかれていませんか?お出かけの際は、上に一枚はおれるモノを持っていってくださいね。
18日の金曜日は、森恵さんのライヴを聴きに、品川教会・グローリアチャペルに行ってきました。僕の会社からは、品川は遠いんですよね~。会社を定時で出られたとしても、品川駅には18時40分前後の到着しかできません。

ちょいと後輩からの相談事もあって、出るのが10分ほど遅れたので、もう駅までダッシュ!

ライヴ前から既にバテバテ。(笑)

初めての会場だったので迷ってしまったりして間に合うか不安でしたが、なんとか開演10分前に到着。(;^_^A
この日、恵さんがツイッターで、16日に発売になったばっかりのカバーアルバム「Grace of the Guitar」を会場で購入すると、終演後に握手会と、サイン入りのポスターを貰える、と言っていたんです。でも、到着がギリギリなので半ば諦めていたんですが、この日ご一緒させていただくMartinさんから、「買っておきましょうか?」という、なんとも優しいお言葉!

お言葉に甘えちゃいました~。Martinさん、ありがとうございました!(*^.^*)

グローリアチャペルの外観です。ありゃ、ボケボケ。




入り口前にはお花がいっぱい!なんとマウントレーニアにはなかった関ジャニからの花が届いていましたよ!そして、GUILDからも!ライヴでも恵さんが喜びを爆発させていましたが、日本人として初のGUILDとのエンドースメント契約を交わしたんですよね~!これは凄いコトだと思います。既にGUILDのホームページには、恵さんが紹介されています!これがその写真。


う~ん、いいなあ!恵さん、凛々しい!

慌しく写真を撮って中に入ると、ペイルさんとMartinさんがロビーで待っていてくださいました。ありがたや~。終演後の再会を約束して、慌しくそれぞれの座席へ。もう既に開演5分前!

ここグローリアチャペルは、2年前に麻衣子さんがライヴを行われていて、素晴らしいライヴだったと聴いていたので、ホントに楽しみだったんです。教会特有の高い高い天井。ステージ両脇には圧倒されるほどの存在感を見せるパイプオルガン。いつものライヴ前の雰囲気とは違い、独特の緊張感が漂っています。
この会場で、恵さんはあの素晴らしい声を、どんな風に響かせてくれるのか?もう、ワクワクドキドキで手が汗でビッショリ!(笑)
ゆっくりと、本当にゆっくりと照明が落とされて、真っ暗なステージにサポートメンバー(ピアノ・ヴィオラ・チェロ)の3人と、恵さんがステージへ。
今宵の恵さんは、淡いピンクのノースリーブのドレス。花が咲いたようなふわふわのデザインが可愛らしい。
三鷹の森で聞いたように、バラード中心のセットリストになるとのコト。果たして、オープニングはどの曲が飾るんだろう?
恵さんが選んだ曲は、この曲でした。
1.彼方
なんと、インディーズ時代のアルバム「続いていく日々」からのチョイス。これは嬉しい誤算でした。教会というコトもあって時間的な制約がありそうなので、曲数はさほど多くないだろう、と思っていたので、インディーズ時代の曲は少ないだろうと思っていたからです。CDよりもゆったりとしたテンポで紡がれるこの曲は、心地良かった!
2.それだけでいいんだ
もはや、最近の恵さんのライヴでは欠かすコトのできない、ライヴでの代表曲になりつつありますね。三鷹の森でもこの曲が一番恵さんの魅力を引き出していました。イントロ無しで冒頭から朗々と響く恵さんの、声量豊かな声。

3.赤い花が咲くころ
いつものように・・・いや、いつも以上にMCなく、歌が紡がれていきます。アルバム「世界」からのこの、どこか懐かしい雰囲気の漂うメロディ。この曲での恵さんのファルセットの使い方は、ホント鳥肌モノですね。美しい。^ ^
4.心の河
引き続き「世界」からのチョイス。この曲の持つ重厚なイメージが、やはりこういう独特の雰囲気を持つ会場では、厳かな気持ちにさせてくれます。ヴィオラの方のハンドクラップが会場に響いて、この曲の持つ、ある種の寂しさや侘しさといったものが、より一層引き立てられていました。
ここで、やっと初めてのMCが。どうやら恵さんもかなり緊張している様子。元々MCでは声が小さい恵さんですが、この日はまるで「つぶやき」のように聞こえて。(笑)
「後ろの席の方、聞こえてる~?」っと手を振るんですが、オーディエンスも緊張気味で。
「・・・振ってくれない・・・」っと落ち込む恵さん。そこでやっと小さな笑い声が会場に。
5.笑顔でいられるように
マウントレーニアのダブルアンコールでも歌ってくれた、恵さんの珠玉のバラード。この曲の持つスケールの大きさが、やはりこういった厳かな雰囲気を持つ会場では、映えました。高い天井にぶつかり、響き渡る恵さんの声。やはり、名曲です。

6.お菓子の家
「ちょっといつもとは違ったアレンジでお楽しみくださいね」っと言いながら始まったこの曲。アルバムではバンドサウンドなんですが、ここではとっても不思議な、う~ん、なんて言ったらいいんだろう?ちょいとメルヘンの世界に連れて行ってもらったようなアレンジで。これは面白かったですね。
7.涙のプール
大好きな曲なんですが。まあ、ずっとバラードばっかりではメリハリがつかないというコトもあってのチョイスだと思うんですが・・・なんとなくこの日のセットの流れには不向きかな?という印象でした。ピアノの大坂さんと恵さんのギターのテンポも、ところどころずれていたり。

そしてね。あくまでも個人的に感じたコトなんですが、このあたりまでP.Aのバランスがあまり良くなかったように感じていたんです。恵さんのギターの音が小さすぎたり、同様にヴィオラの音も小さくて、反面大坂さんのピアノがちょいと前面に出過ぎていたかな。
それと、反響の大きな教会ですから、そんなに通常のような音量でやる必要はないんですが、冒頭から「笑顔でいられるように」あたりまで、全体的に音が小さすぎたように感じました。なので、前半は今一つ感情移入しきれていなくって。音源を貼っていないのは、僕の感じた印象が反映されていますね。(;^_^A
こそっと一言。幾ら反響の大きい教会だからって・・・
P.A、ちょっとショボ過ぎない?(笑)
でも。ここから僕は一気に涙腺を恵さんに攻撃されて、なす術のない状況に追い込まれます!(笑)
P.Aが微調整したのか、僕の耳がそれに慣れてきたのか。その辺はわかりませんが。
8.路上の鳥
吐息を吐き出すように優しく歌いだした恵さんのウイスパーボイスに、この日初めてガツンと背中に電気が走りました。ああ、こういう声を聴くのも適している会場なのか・・・そんなコトをぼんやり考えているうちに、サビのよく伸びる恵さんの声が会場中にこだまして・・・視界が見る見るうちにぼやけていってね・・・

「シングルとしては弱い」そう以前書いたコトを訂正するつもりはありません。でもこの曲は、この先ずっと、「森恵」のキャリアの中で、間違いなく代表曲であり、名曲と言われ続けるでしょう。そう、確信した、素晴らしい熱唱でした。
この後、少し長めの恵さんのMCがありました。
「先日仙台に行った時にね。以前から念願だった気仙沼に足を伸ばしてきたの。陸前高田にも行ってね。現地には復興横丁というのがあって、そこには仮設の様々なお店があってね。その中のお茶屋さんに入ったの。そしたらもう、たくさんお茶菓子を出してくれて。そこのお母さんと色々な話をしてね。お母さんに聞いてみたの。震災の後、どうでしたか?って。お母さんはこう言ってた。『震災で何もかも全てをなくして。でもね。今もこうして色々なところから色々な人たちが来てくれる。色んな話ができる。それがとても幸せで嬉しい。現にあなたとだって、震災がなかったら会うことも話すこともできなかったんだよ』って、それはもうとっても優しい笑顔で・・・」
「この曲を作っていた時、私はこんな風に思ってたの。『ミュージシャンには・・・歌い手には何もできないんじゃないか・・・』って。それでも、きっと自分にもできることがあるって。そう思って、作った曲です」
9.悲しみの傘
今こうして記事を書く為に音源を聴いていても、昨日の恵さんの優しい声と、ヴィオラとチェロの深い深い音の響きが、脳裏に浮かびます。気仙沼での恵さんの話を聞いた後だったから、というのもあるでしょうけれど、個人的にはこの日、僕が一番心が震えたのは、この曲でした。隣りの人に分からないように、溢れそうな涙を拭くのは難しかったです~。(^o^;)
もしまた、ストリングスと一緒にライヴをやるのなら、絶対にまた歌って欲しい。

10.愛せない人(未発表曲)
どうも「以前どこかで聴いたコトがあるなあ・・・」と思っていたら、ユーストリームの恵さんデビュー3周年記念の時に歌ってくれていました。数ある恵さんの恋愛系のバラードの中で、ここまで直接的な言葉を使っているモノは珍しいですね。だからこそ、余計に胸を衝きます。この3曲はホント・・・反則でした。素晴らしかった。僕の斜め前の方は、しきりに涙を拭かれていましたし、鼻をすする音もこの3曲の間が一番多かったと思います。しかも良く音が響く会場なので、その音があちこちで増幅されて・・・

えっ?僕はどうだったのかって?
ノーコメントでお願いします!(笑)
「皆さんの心の中に、それぞれの故郷が思い浮かんだら、嬉しいな」
11.遠い記憶
そんな風に言って、歌ってくれたこの曲。ふたたび「世界」からのチョイス。考えてみれば、あのアルバムは「夢の中の夢」以外は全てバラードなんですよね。この日のライヴには、もってこいの曲達が収められていたんだなあ。
12.蕾(コブクロ・カバー)
13.木蓮の涙(スターダストレビュー・カバー)
ここで、カバーアルバム「Grave of the Guitar」から、2曲がチョイスされました。レコ発の意味合いも含めて、もう少し多く歌うのかな?と思っていましたが、やはりそこは特別な会場ですから、オリジナルが多かったのは、僕にとっては嬉しかったです。バランスとしてはこのくらいが良かったんじゃないかな。
「蕾」では出だしの低音を出しにくそうにしていた恵さんでしたが、後でMartinさんと話してその理由がわかりました。コブクロでは冒頭の低音部を小渕クン、サビの高音部を黒田クンが歌っているんですもんね。二人で歌うレンジの広さを、恵さんが一人で歌うワケですから、これはいたし方ないと思います。そう考えると・・・やっぱり恵さんって、凄いんだなあ。

14.月夜
「今夜は月が出ているといいなあ」そう言って歌ってくれたこの曲。「赤い花が咲くころ」と同様、マイナーコードでの、どこか懐かしい、日本ならではのメロディを駆使したこの曲。サビでの迫力は特筆モノでした。
15.世界
大坂さんの爪弾くイントロが流れた瞬間に、目をきつく瞑ってしまった。「ああ、これで終わるんだな」この日の本編を締める曲は、この曲しかないと思っていたから。
ライヴ初披露だった一昨年の渋谷duoも、今年のマイカンAXも。「世界」は素晴らしいパフォーマンスを聴かせてくれました。それらの名唱に、勝るとも劣らない、凄みさえ感じるほどの熱唱でした。これでもかというほどにサビで繰り返される高音部。今、これほど難しい曲を歌いこなせるアーティストが、果たしてどれだけいるだろう?
そこに、ヴィオラとチェロの紡ぐ、うねるような音の波。まるで叩くように力強く響くピアノ。「名演」という、ただその一点で言えば、この日の「世界」は、今年聴いたどのライヴのどの曲達よりも、凄かった。
ちなみに、アンコール時にヴィオラの方がおっしゃっていたんですが、バイオリンの音域が出せるように、特注のヴィオラを使われたそうで弦が5本張ってあるとのコト。このヴィオラ、なんと日本ではこれ1台だそうで。恵さんも感激されていました。

encore
アンコールの拍手の音も、聴いたコトがないような凄い反響をするんですよね。450位のキャパの会場ですが、アンコールの拍手だけ聞いていると、まるで1000人越えの会場のように聞こえます。こりゃあ、アーティストは気持ちいいだろうなあ。

「もし、教会で式を挙げる時は。この曲をかけてくれると嬉しいな」
そう言って、恵さんが歌ってくれた曲は、もちろん!

1.冬の約束
今年冬のツアーのタイトルが「冬の約束」。歌ってくれるだろうと期待していましたが、やっぱり歌ってくれました。季節にも左右される曲ですから、僕も久々に聴きましたが、限定の非売品CDというのがあまりにももったいない!もっともっと、たくさんの人に聴いて欲しいなあ!やっぱり素敵な曲です。

2.brand new day
う~ん・・・大胆なアレンジを施した「お菓子の家」は別としても、「涙のプール」と同じように、ここで歌うんだ・・・というのが正直な想いでした。まあ、最近はこの曲で終盤を締めるのが定番になっていますし、本来は大好きな曲なんですけどね。やっぱりちょっと雰囲気が合わなかったかな?と個人的には感じました。
後で言いますが、僕にはこの日どうしても聴きたかった曲があったから、それもあるかもしれませんね。(;^_^A
本来はここで終わり、というコトなんでしょう。でも、恵さんは大坂さん達に目配せをして、サポートの3人だけをステージから見送って、そして改めてギターを持ち直しました。先日の三鷹の森の「一人むりやりアンコール」が目に浮かびます。(笑)
「もう1曲だけ、歌っていいですか?」
オーディエンスから、温かい拍手。
「この曲は今の私にとって、とっても大切な曲です。春のツアーからずっと練りに練って、ファンの皆さんと触れて、少しずつ直したりして。この曲は、皆さんと一緒に作った曲なんです」
3.はじまりは涙
「Grace of the Guitar」にボーナストラックとして収められた、唯一のオリジナル曲。それが最後を飾ってくれました。今の恵さんの気持ちを、正直に赤裸々に吐露した歌詞が、突き刺さります。今、やっぱり。恵さんは色々なコトと懸命に闘ってるんだね。
特別なコトは何もできないけど、せめて。あなたの歌を。聴き続けるコトくらいは、できます。
なんてな。(*^.^*)
ホントはね。期待していたんですよ。三鷹の森の時に恵さんに言った言葉。
「品川では、『そばに』が聴きたいです!」
「リクエストは嬉しいし、参考にしますね」
だけど。「そばに」は歌ってくれませんでした。恵さんのライヴに行くようになって、2年半。「まだまだお前にゃあ、聴かせられないよ」ってコトなのかなあ。
・・・まあ、3周年のユーストで、リクエストを受け付けてくれていて。そこで最後に歌ってくれたから、よしとしますか。電波を介してでも、「生歌」だったコトは間違いないですしね。^ ^
そして。その想いはこの際置いておいても。
いや~・・・素敵な素敵な一時を過ごさせてもらえました。いいライヴだったなあ。(*^.^*)

握手会はホントに慌しくて。恵さんご自身も「ゆっくりできなくてごめんね!」っと、随所でみんなに言ってくれるくらい。もう握手会というよりは、ハイタッチで通り抜けるくらいのイメージでした。(笑)
「悲しみの傘、最高でした!」「そばにが聴きたかったです」・・・なんて言おうか迷っていたんですが、あまりに前の方がドンドン進んでいくので、考えをまとめる暇もなく。思い浮かんだのはこの言葉だけでした。
「AX、絶対行きます!」
なんて芸のない・・・

すると、恵さん。
「待ってるよ!」
っと言って、敬礼みたいに手を頭に当てて笑ってくれたんです。その時僕は後ろの方に押されるようにして、出口方向に向って半身になってて。(笑)
慌てて敬礼を返したんですが、その時既に後ろの方が握手してました~。( ´艸`)
はぁ・・・

いやいや~。しかしながら、僕の予想を遥かに超える、全18曲。実に2時間20分の、中身の思いっきり濃い、大盤振る舞いのライヴを堪能するコトができました。
このところ、恵さんのライヴでは「音霊」も「晴れ豆」も、正直消化不良のライヴが続いていただけに、嬉しさもひとしおでした。

その代わり・・・と言ってはなんですが、全てが終了したのがもう10時近く。時間があまりないコトもあって、ペイルさんとMartinさんと慌しくビールで乾杯して。1杯飲み終わる前に食べ物のラストオーダー。(笑)
バッタバタではありましたが、ライヴ後の楽しい一時を過ごさせてもらいました。僕の終電がお二人よりかなり早かったので、ご迷惑をおかけしてしまって、ゴメンナサイ。m(_ _ )m
でも・・・やっぱり。ライヴ後の一杯は、何物にも代えられませんね~!(笑)
また是非、ご一緒できる時を楽しみにしています!ありがとうございました!

皆さんも是非、「森恵」ワールドに巻き込まれてみませんか?
心より、お待ちしております。
てぐすねひいて。(笑)
でわでわ。


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