今日は、僕が仲良くさせていただいているブロガーさんの記事をご紹介させてください。
先日、その方の記事を拝見して、その写真の一つ一つに、率直な言葉の一つ一つに、深く感銘を受けました。
東日本大震災。余りにも甚大過ぎる大災害が起きてから、1年4ヶ月を過ぎました。以前記事に書いていますのでご存知の方もおられると思いますが、僕の叔母は宮城県の気仙沼で被災しました。震災当日から1週間余り安否もわからず、すがる思いで登録したグーグルの被災者を探すサイトに登録して、3日後にやっと仙台に住んでいる叔母の息子さんから連絡をもらいました。彼も同じサイトに登録していて、僕を見つけてくれたんです。
その後、彼は自分で車を運転し、気仙沼へと向いました。そして、近くの小学校に避難している叔母一家と会う事ができました、とメールをくれました。誰も怪我するコトもなく、無事だったのですが、叔母の家は跡形もなく津波に流されてしまっていました。子供の頃何回も遊びに行った家です。今でも覚えています。叔母は今現在は、仮設住宅に住んでいます。
「命があっただけでも良かったと思わないと」最初に電話で話した叔母はそう言いました。そして、「とにかく近いうちに休みをとって、行くから」という僕に「今はまだ来るな」と頑なに否定しました。「落ち着いたら必ず呼ぶから」そしていまだに叔母は頑なに「まだ来るな」と言っています。
僕がご紹介させていただくひーにゃんさんは、伯父さまのご葬儀があって、岩手県の釜石に行かれました。お母様の故郷、という事になります。そこでご覧になられた今現在の「現実」に、とても心を痛めておられました。
その一枚一枚の「今」を残酷に伝える写真と、ご本人が感じられた言いようのない悲しみをたたえた文章には、正直涙が止まりませんでした。失礼を承知でご本人に「記事をリンクさせて欲しい」とお願いしたところ、快くご承諾してくださいました。心から感謝します。本当にありがとうございました。
ここに、震災から1年4ヶ月を経ても、変わる事のない惨状があります。
とにかく是非ご覧になってください。被災地は、僕らが思っている以上に、まだまだたくさんの傷跡を抱えています。
被災された方々が今もこの風景を見つめて、毎日を過ごされている。あまりにも残酷です。
岩手県釜石市松原町
岩手県大槌町浪板
岩手県山田町
ひーにゃんさんは、被災され家を流されてしまっても、とても明るく接しておられる現地の方々に、逆に元気をもらいました、と書かれています。
そして、でき得る事であればこの現状を是非直接目にして欲しい、と書かれています。本当にその通りだと思います。
やっぱり、僕は叔母を説得して、何が何でも気仙沼に行きたいと思っています。以前叔母がついこぼしてしまった言葉。
「いまだにガレキも使えない建物も、撤去は進んでいないんだよ」
もはや、風化させない為に記憶しておくだけでは、ダメだと思いました。この風景を直接目で見て、耳で聞いて、感じなきゃいけない。
その先にでき得るコトが何なのか、まだ見えないけれど。
この記事を拝見した時に頭に思い浮かんだのは、この曲でした。
今も頭の中をずっと回っています。
「防人の歌」 さだまさし
おしえてください
この世に生きとし生けるものの
すべての生命に限りがあるのならば
海は死にますか 山は死にますか
風はどうですか 空もそうですか
おしえてください
私は時折苦しみについて考えます
誰もが等しく抱いた悲しみについて
生きる苦しみと 老いてゆく悲しみと
病いの苦しみと 死にゆく悲しみと
現在の自分と
答えてください
この世のありとあらゆるものの
すべての生命に約束があるのなら
春は死にますか 秋は死にますか
夏が去る様に 冬が来る様に
みんな逝くのですか
わずかな生命のきらめきを信じていいですか
言葉で見えない望みといったものを
去る人があれば 来る人もあって
欠けてゆく月も やがて満ちて来る
なりわいの中で
おしえてください
この世に生きとし生けるものの
すべての生命に限りがあるのならば
海は死にますか 山は死にますか
春は死にますか 秋は死にますか
愛は死にますか 心は死にますか
私の大切な故郷もみんな
逝ってしまいますか
海は死にますか 山は死にますか
春は死にますか 秋は死にますか
愛は死にますか 心は死にますか
私の大切な故郷もみんな
逝ってしまいますか
本来この曲は、映画「二百三高地」の主題歌に起用された曲です。日露戦争の旅順攻囲戦が行われた通称二百三高地における、日露攻防戦を描いた映画です。
でも、僕はこの一つ一つの写真を見て、この曲が真っ先に思い浮かびました。戦争は醜い。世の中に存在する全ての事柄の中で、特に最も醜い。
では、この写真達はどうでしょうか?ただただ、自然という名の強大な力の前に、理不尽に蹂躙されたまま放置されたままになっている、荒野。かつてはそこに住む、その地に大切な想い出を抱えている、たくさんの方々がいるのに、その想いは全く救われない。そしてその現実すらもう早くも風化しようとしている。いや。風化させられるんだね。権力闘争に忙しいくず達に。
これもまた、救いようもなく醜い。
この現状をあのどじょうは、おかしな新党を立ち上げた壊し屋は、高みの見物を貫いた今は第2党に落ちぶれた党首は、そしてその他全ての権力にしか興味のない腐った議員達は、何を想うんだろう?
「そんなコトよりも今は消費税増税が大事で、オスプレイを配備させるコトが大事で、大飯原発が安全確認できてフル稼働して(稼動した後に活断層らしきモノが見つかったみたいだけど、そのどこが安全なんだ?)、まあ身を切るとか言っちゃったけど、議員定数削減しないように気をつけないと、議員仲間にそっぽ向かれちゃうとか、議員報酬も公務員給与カットでお茶を濁して僕らは安定した収入を得るんだもんね・・・etc」
お前ら、ホントにクズだな。( ̄へ  ̄ 凸
そういえばここ最近、あいつらは被災された方々のところへ行ったんだろうか?この現状を認識しているんだろうか?そもそもそういう気持ちすらないんだろうな。
ひょっとして、あいつらの中では既に「終わってしまった出来事」なのか?
否。そんなコト許されるワケねえだろうが!

くだらん政争を繰り返しているヒマがあるなら、今すぐ東北に行け。そしてこの現状を認識しろよ。
そんなカンタンなコトもできないなら、今すぐ職を辞せ。
自国民を支えるコトも、守るコトもできないお前らには国を統べる資格は、ない。
きたない言葉でゴメンナサイ。m(_ _ )m
ひーにゃんさん。あなたの記事を読ませていただけて、本当によかったです。僕自身これじゃダメだなと自分に愛想つかすところでした。
ひーにゃんさんの望まれる形で記事が書けたか、自信はありません。でも、あなたが感じてこられたたくさんの気持ちは、しっかり受け止めさせていただいたつもりです。
どうか、そんなに気に病まれませんように。あなたはもう充分傷つかれて、充分悩まれて、そしてそれでも尚、真剣に考えておられます。^ ^
本当に、心から。ありがとうございました。