今日営業車を運転していたら、車道の横に植えてある木々が美しく紅葉を見せていてくれていました。

車中からの写メなので、あまり伝わらないかもしれませんが、しばしうっとり眺めてしまうほどの鮮烈な彩りでした。
やっぱり秋はいいですねー。

昨日17日は、代々木にあるlaboというライヴハウスに行ってきました。
実は数週間前、ペタをいただいた香純さんというアーティストがおられたんです。大変失礼ではありますが、正直存じ上げませんでした。ペタを返しに伺うと、プロフィールに曲を貼っておられて。何気なく聴かせていただいた「LOST」という曲に衝撃を受けたんです。以前記事に書いたコトがあるので、ご覧になられた方もおられるかもしれませんね。但しこの曲はワンコーラスしか紹介されていなかったんですね。
しばらくペタをお返ししていたんですが、香純さんはあまり更新をされない方で。(笑)
ある日久しぶりに記事が更新されていたので拝見してみると、初のミニアルバムの発売が決まられたとのコト。通販もされているとのコトだったので、「聴いてみたいな」っと思いながら読み進めると、なんとレコ発ライヴを代々木laboで行うコトが決定された、とあります。
正直、かなり悩みました。実際2曲しか聴いたコトがないアーティストです。しかもその内の1曲「Convenient」は、彼女が高校2年の時に初めて作った曲で、判断するには材料が乏しいんですよね。
それでも「生で聴いてみたい!」という衝動の方がやはり強かった。香純さんの方でチケットを取り置いてくださるとブログに書いてありましたので、メールでお願いしたのが一昨日でした。
代々木laboはJR代々木駅から徒歩3分ほどの、とても交通の便が良いところにありました。
こんな変わったロゴが出迎えてくれましたよ。

細い階段を降りてゆくと、受付です。ドリンクチケットとフライヤーを受け取って中に入ると、ステージフロアはもう一階降りたところにあります。ちょっと変わった作りですね。
ドリンクはビールを選んでフロアに降りると、イスはなくてオールスタンディングでした。うーん、オジサン3時間もスタンディングで保つのか?(笑)
ステージ右手奥の壁際に丸テーブルがあって、そこに灰皿も発見!どうやらここも喫煙者に優しいライヴハウスのようです。
(あ、非喫煙者の方には申しわけアリマセン)回りを見てみるとちょっと・・・いえ、かなりのアウエイ感が。観客の皆さんが若い!

殆どが20代であろう方々ばかりです。考えてみれば香純さんはまだ若干19歳。路上でCD1000枚売るのを目標に頑張ってきたアーティストですから、やはり年齢が近いオーディエンスであるコトはある程度予想がついてはいたんですが、まさかこれほどとは・・・(;^_^A
でも、そんなコトで落ちていても仕方ないですからね。気を取り直して開演を待ちます。
今日の出演者は、全て香純さんがこの日の為に自ら声をかけて出演をお願いしたアーティストだそうです。みんなが自らの出演時に、今日のライヴに呼んでくれた香純さんへの感謝の気持ちと、お祝いの言葉を述べていたのがとても印象的でした。レコ発ライヴというのはそういうモノなのかもしれませんが、なんせレコ発自体が初めての僕。そんなコトでも「みんな律儀だなあ」なんて感激していました。
そして誰よりも律儀だったのは、香純さんでした。最初の方のステージが始まると、スタスタっと前の方に来て、ステージを見ている女性がいるんです。「あれ?なんかどこかで見たコトがあるような・・・」
「香純さんだ・・・」

フツーに観客の間(というよりは前にww)に立って、熱心に演奏と歌に耳を傾けている姿には、彼女が若干19歳でここまできただけのコトはある、真摯な姿勢が見て取れました。
香純さんの知り合いの方々まで、控え室に帰っていく香純さんを見て「あれ?香純じゃん?いたの?」なんて言われてましたから。(笑)
今回の出演者です。
1.(ごめんなさい。お名前がわからないんです。m(_ _ )m)
エレピ弾き語りの女性アーティストです。
2.磯貝マナト
珍しいエレピ&アコギのステージでした。CDでは全ての楽器をこなすそうです。
3.KanAsami
エレピとアコギの編成の女性デュオです。後に詳しく書きますが、とっても素敵でした。
4.イタンジ
5.UNDERPLOT
両バンドともギター、ベース、ドラムの3人編成のロックバンドです。
6.香純
ギター2枚、ベース、ドラムにアコギの香純さんという5人編成でした。
この中で、印象に残ったアーティストを。
一番最初の女性の方は、とっても緊張しておられましたが、とても魅力的な声をお持ちの方で!実は初のハコライヴだそうなんです。エレピの弾き語りだったんですが、なんて言えばいいのかな。とても繊細な消え入りそうなファルセットから、張った声は奥行きのある堂々としたしっかり伸びる声。さながらCHARAさんを彷彿とさせるような感じなんです。でも、張った声はCHARAさんのようなある種変わった声ではなく、あくまでも正統派なんですよね。できればもっと聴いてみたいんですが、いかんせん名前がわかりません。出番が終わった後ずっとフロアにおられたんですが、小心者な僕が声をかけられるワケもなく。(笑)
追記:香純さんのライヴ後の記事にお名前が書いてありました。香月さんとおっしゃるのだそうです。
そしてもう1組。僕がこの日早めに行って、聴いてよかったなあ!っと思ったのがKanAsamiという女性2人のユニットでした。Kanaさんがエレピ、そしてAsamiさんがアコギという編成で、とても素敵なコーラスを聴かせてくれたんです。僕が感じた印象では花*花さんが一番近いでしょうか。
メロディがとても優しくてねー。歌詞も等身大の飾らない歌詞で、それがスッと胸に響いてくるんです。二人の声質は違うんですが、合わさるととても心地良いんです。歌のリードを取っているのはAsamiさんの方ですが、重ねてゆくKanaさんもとても自然な感じで。なんだろう。フワッとした安心できる空間がそこにあるんですよね。
そして僕がこの日、唯一涙腺を刺激されてしまったのが、最後の曲として歌われた「繋いだ手」という曲だったんです。大学卒業の時に感謝の心を込めて作った、というこの曲。サビのメロディと歌詞の素朴さとが合わさって。ぼやけていく視界の中で、僕はぼんやり思っていました。決してこの場にいる若い方々とは違うけれど、「今日この場にいられてよかったなあ」って。

彼女達もまた、出番が終わった後フロアでずっと他の出演者のステージを見つめていたんですが・・・なんと、僕のとなりに!

ご友人と一緒にしばらく歓談しながらだったんですが、香純さんのステージの前にAsamiさんがお一人でおられたので、これもやっぱり何かのご縁なんだと勇気を振り絞って、失礼を承知で声をかけさせていただいたんです。
「CDは出されているんですか?」
「あ、さっきMCで緊張してしまって、言い忘れてしまったんですが、今日持って来ています」
「You Tubeには曲は?」
「あ、My Spaceにはアップしているんですが、You Tubeにはまだ・・・」
「最後の「繋いだ手」には、本当に感動しましたよ!」
「ありがとうございます!あの曲はとても大切にしている曲なんです!」
ああ、やっぱりそういう大切な曲なんだな、と改めて思いました。それだけの素敵な曲ですから。
ここでご紹介したいのはやまやまなんですが、いかんせん音源がないんです。ただ、彼女達はアメブロをされているんです。プロフィールにMy Spaceで音源を2曲アップされています。「繋いだ手」ではありませんが、この2曲も決して劣るコトのない、透明感溢れるコーラスで、とても癒してくれる曲です。ブログとMy Spaceにリンクを貼っておきますので、よかったら是非聴いてみてください!
ホントに。グッときます。yukkiおススメの素敵な優しい音楽。保障します!

KanAsamiのブログ
KanAsamiのMy Space
そして、いよいよ香純さんのステージが始まりました。この頃になると、僕と同年代のスーツを着た観客も増えてきて、なんかちょっとホッとしたりして。(笑)
正直「LOST」のイメージが強くて、アコギ一本でのライヴなのかと思っていたんですが、鍵盤こそないものの、フルバンドでのRock色の濃いステージでした。
やはり、彼女がステージに立って歌い始めると、周りの空気が一変しました。緊張感が漂うと言うか、一種独特な感じ。これをきっとカリスマ性と言うんじゃないかな。前2つのRockBandが作り出した雰囲気を維持しつつ、全く異質な静寂の中の・・・うーん、なんて言ったらいいんだろう・・・そう。
孤高。
ほとんどMCなしで叩き込んだ曲達は、かなり重厚でした。そして彼女の歌声は、まだ光放つ前のダイアモンドの原石のようでした。荒削りで赤裸々で。かなりの音圧を持っているけれども、それがどういう風に広がって輝いてゆくんだろう?まだその途上ではあるのだけれど、ゾクゾクしている自分がいるんです。
正直、こういう感覚は初めてです。そこそこのたくさんの音楽は聴いてはいますが、今羽ばたこうとしているアーティストの、その瞬間に立ち会ったコトなんて、そうそうありませんから。
ただ一つ言えるコトは、香純さんというアーティストは、ストレート直球ど真ん中勝負で、球威で三振を獲るタイプのアーティストです。それだけは拙い僕でもはっきり解る。
今ご紹介できる音源を2つご紹介します。
でき得るなら、「将来の」彼女を思い浮かべて聴いてみていただけたら、と思います。
※音の大きさにご注意くださいね。
「Convenient」
「LOST」
一つだけ。彼女は歌を聴かせるアーティストです。彼女の前に出演したバンドとは、「生かしたい」部分は違う筈。多少はいじっているのでしょうが、それでもその前に出ていたバンドと同じように、演奏が全面に出るようなセッティングでは、各楽器の音が大きすぎて、香純さんの声がかき消されてしまって…
そこだけは、かなり残念でした。自らの武器は自ら一番発揮できる環境に。
唯一あの迫力抜群のボーカルがちゃんと聴けたのは、アコギの伴奏のみでハンドマイクでの「LOST」だけだったのは残念でした。
それでも。今度は弾き語りでじっくり心ゆくまで聴いてみたい。そう思えるくらいの素晴らしい声を持っているのだけは確かです。2年前に初めて作ったという「Convenient」では歌唱がふらついているところも見受けられますが、今は全く違います。かなり練習して歌いこまれたのでしょうね。堂々たるパフォーマンスでした。

彼女のアメブロのリンクを貼っておきますね。これがなかなか笑えるタイトルです。(笑)
イカブロ
ちなみに、香純=カスミ=イカスミ=イカスミのブログ=イカブロだそうです。(爆)
もちろんレコ発ですから、CDを買わせていただきました。ライヴ後の息が切れている状況で、ステージの片付けもこなしつつ、物販ブースに駆け込んできてくれた香純さん。
やっぱり、律儀です。(笑)

これがファーストミニアルバム「息」です。

サインもいただいたんですが、黒いジャケットに黒字。右下です。肉眼ではハッキリわかるんですが・・・わかります?(笑)
ちなみに、この時香純さんがCDのケースを焦って開けて、落として壊しちゃったんです。(笑)なんせ後ろには長蛇の列で。これもいい記念かなっと思って、「それでいいですよ」っと言ったんですが、律儀にも新しいCDを開けてくださって。

そして、ブースのとなりにはKanAsamiさんのCDがあって。2曲300円ですから格安です。Asamiさんがおられたので、「いただけますか?」っと言うと、幾つか色違いのジャケットがあって「色違いなんです。どれにされますか?」でも、照明の関係なのか、僕の目が寄る年波・・・ゴホン!あまり色の違いがわからなくて・・・(;^_^A

結局、優しい黄色っぽいジャケットを選びました。するとAsamiさん。
「ジャケットにアメブロのURLが入ってますから」っと教えてくださって。これもまた気遣いですねー。
「アクセスさせていただきます」とご挨拶して、代々木laboを後にしました。
うん。いいライヴだったな。
少しでも伝わったら嬉しいんですが。
週末ですね。
どうか素敵な週末を。
でわでわ。

