皆さん、昨日は温かいコメント、本当にありがとうございました!とても力をいただきました。結局停電は午前3時まで復旧せず、無事会社に泊まりこむコトになりました。(笑)
なんか泣き言ばっかり言ってしまいましたが、朝になって新聞やテレビを見てみると、駅や空港やその他色々なところで僕なんかよりもよっぽど大変な思いをされた方々がたくさんおられて。
駅で何時間も電車の復旧を待たれている方、横殴りの雨の中で何時間もタクシーを待っている方、帰り方がなくて途方にくれている方、暴風で傘を飛ばされずぶ濡れで帰宅されている方・・・
なんか恥ずかしくなってしまって・・・

お騒がせして、本当に申し訳ありませんでした。m(_ _ )m
お騒がせついでに、と言っては語弊があるかもしれませんが、思っていたことを一つ、今日は書きたいと思います。
9月7日に、植村花菜さんのニューシングル「My Favorite Songs」が発売されました。
ここから先は、完全に僕の私見になります。お読みいただいた方には、気を悪くされる方もおられるかもしれません。もちろん、花菜さんの悪口なんて言いませんよ。ただ、若干辛辣な言い方になるかもしれませんので、それはお許しください。
僕は発売日以降、このシングルについての話題をあえて避けてきました。冷静に判断したかったからです。
シングル・アルバム共にオリコンのチャートでは、発売日の前日からチャートインします。これは事前予約の数があるからですね。なので、実際は9月6日から、チャートには反映されるんです。
ワクワクする気持ちと不安な気持ちの両方で、6日のシングルデイリーチャートを確認しました。結果、30位以内に花菜さんはチャートインしていませんでした。それ以降も同じです。これは花菜さんファンの皆さんには既に周知のコトと思います。
ウイークリーチャートでは41位でした。累計推定売り上げ枚数2473枚。僕がこの1年以上心配していたコトが、現実になった瞬間でした。
確かに「トイレの神様」を除けば、それまでの花菜さんのオリコンウイークリーの最上位です。(今までは「優しさに包まれたなら」の47位)でも、僕はこれはとても喜べない。むしろかなり厳しい現実だと思っています。
では、「トイレの神様」はどれだけ売れたのか?オリコンでは念願の1位を獲得し、しかもそれが2週連続でしたね。本当に嬉しかった。やっとこれで真のスタートラインに立った。そう思ったのは確かです。でも、売り上げ枚数は、10万枚を少し超えたくらいでした。
それでも、社会現象にまでなったのは確かでしたね。ドラマもでき、紅白にも出場を果たし、レコ大にも出ました。絵本や色々な「トイレ~」にまつわるものが続々と発売・発表されて。
でも、僕はその間ジリジリ待っていました。「次」の曲を。「次」の一手を。このままでは「トイレの神様」頼りになってしまう。「トイレ~」以外に、真の花菜さんの魅力は幾らでもあるんだ!というコトをアピールしないと、このままでは・・・
その心配が、どうやら現実のモノになってしまったような気がします。
「トイレの神様」=植村花菜
それなら、まだいい。
植村花菜=「トイレの神様」
こうなって、しまったようです。
これは、僕が思うに、致命的です。
それが、「My Favorite Songs」という、素晴らしい楽曲が2473枚しか売れなかった証拠だと、僕は考えています。
そう。「トイレの神様」が確かに名曲だというのは認めます。僕もこの曲がなかったら、植村花菜というとてつもない才能を持ったアーティストに出会う事ができなかったんですから。
でも、あまりに引っ張り過ぎました。この曲が発表された2010年3月から、今回の新曲まで1年半経っているんです。
昨年のセルフカバーアルバム「My Favorite Things」にも言いたい事はありますが、それはこの際いいです。でも、新曲として収録された「伝えたいこと」は、ポップでメロディも詞も感動的な素晴らしい楽曲でした。何故この曲を、アルバムの目玉としてシングルカットしなかったのか?現にCMともタイアップしていましたよね?「トイレ~」がもたらしたチャンスを生かすなら、先の事を考えて違う音楽性も持っているんだ、としてこの曲を推すべきだった。結果はわかりません。でも、折角のCMタイアップ。千載一遇のチャンスじゃないですか?
結果、このアルバムはウイークリーで21位。売り上げ枚数はおそらくトータルでも2~3万枚だと思います。
「トイレの神様」を、3月のアルバム「わたしのかけらたち」リリース後9ヶ月も経ってからシングルカットするのも、僕は納得がいきませんでした。結果リリースされてオリコン1位を獲得したんだからいいじゃないか、と言う方もおられると思います。
でも、このリリースは諸刃の剣なんです。それは、先々を考えた時に、という意味です。「トイレ~」であくまでも推すのか、他の音楽性でも推していくのか。
これは、先ほど僕が書いたコトで、いかに難しい状況になってしまったのかが、お分かりいただけると思います。「トイレ~」で推すコトにしたのなら、次の打つ手は当然狭まるし、難しくもなるというコトを。
それなら、次の一手は新曲。それもなるべく早いうちに。それでなくても「トイレ~」はもう1年近くも引っ張ったんです。遅くとも春。ところが、夏を迎えても一向にリリースがない。本来なら「My Favorite Songs」は昨年のライヴから歌われていたんですから、リリースするならもっと早くするべきだったんです。なんなら「トイレ~」よりも早く。いや。先々を本当に考えるなら、「トイレ~」ではなく、代わりにリリースしてもよかった、とさえ思います。それくらい、遅すぎます。
そして、「きみとぼく」。せっかく朝の情報番組のオープニングに使われた、この極上のポップなメロディが、心に刺さる歌詞が、花菜さんの歌唱が、ただの番組の挿入歌で、このままでは終わってしまう。それが僕にはどうにも納得できないんです。アルバムに収められるにしても、あまりにも惜しい。
そうして、遅きに失した、「トイレ~」に執着しすぎたプロモーションが、結果的に残した数字が「2473」枚という現実なんです。
売れればいい、とは決して思いません。でも。売れなければ歌い続けることは、できない。現に「わたしのかけらたち」をリリースする前の花菜さんは、まさに「引退」の二文字と戦っていたんです。
それを乗り切った花菜さんを後ろから支えていたはずの制作サイドは、当然「正念場」という言葉が、イヤというほどわかっていたはずだ、と思うんですが・・・
それは僕の楽観的な考えだったようです。
随分勝手なコトを言いました。気分を害された方には申し訳なく思っています。
でも。随分遅い。遅すぎる。そして「今」が売れればいい。先を全く見通せていない。そんなプロモーションに振り回される花菜さんが・・・
それでも。花菜さんが作ったこの歌は・・・
制作サイドの中で唯一、彼女だけが、今立っている場所をわかっておられるんだな、そう、思います。
遅きに失しましたし、「今」のシングルとして果たして良かったのか僕には判断しかねます。
でも楽曲としては・・・
何回聴いても、どこで聴いても、「トイレ~」に負けないくらい・・・いや、それ以上に。
僕の涙腺を刺激して止みません。
「My Favorite Songs」 植村花菜
嫌な事があるといつも 口ずさんでた
大好きなMy Favorite Songs
声が嗄れるまで何度も 練習してた
ジュリー アンドリュ一スが歌う その歌は
とても前向きで素敵な世界
どんな時も笑顏でいる 勇気をくれた
子供の頃からいつだって
私のそばには歌があった
そして今日も私は
こうして歌をうたってる
1月の寒い夜に 地元の駅で
一人で始めた ストリートライブ
誰も止まらなかったけど 楽しかった
冷たい風に吹かれたって
心の中には歌があった
だから凍えそうでも
ここまでやってこれたよ
今度は私の歌が
誰かのMy Favorite Songsになったらいいな
昔 私がジュリーに救われたように
みんなの笑顏が見たいんだ
これから何十年先も
死ぬまでずっと歌ってたいんだ
簡単な事じゃないけど
大丈夫 きっとやれるよ
子供の頃からいつだって
私のそばには歌があった
そして今日も私は
こうして歌をうたってる
こんなに真摯な詞を、歌を、歌えるアーティストを、僕はあまり知りません。
だからこそ。言いたい事を言わせて貰いました。
いい加減に、目を覚ましてもらいたい。
制作側には。
これは、あなたたちだけの問題じゃない。
なんてね。
失礼しました。
素敵な夜を。