こんばんわ。
今日は8月9日。長崎に原爆が投下された日です。3日前8月6日には広島に原爆が投下された日。正直、この日はあえてこの話題には触れませんでした。広島で行われた原爆死没者慰霊式・平和祈念式の中で、時の首相がくだらない発言をしたからです。
「原発への依存度を引き下げ、『原発に依存しない社会』を目指していく」
相変わらずの思いつき発言ですが、そんな実現できるかどうかわからない自分の「夢」の話よりも、まずは亡くなられた尊い命の為に、言葉を発するべきじゃないでしょうかね?単なる政治パフォーマンスととられても仕方のない、あまりにも浅はかな発言には呆れました。
広島県知事も、「(式典を)政治的に利用していると言われても反論できないのでは」と厳しい批判をされています。遺族の方々も「原爆で亡くなった肉親や友人らに思いをはせる日。静かに祈らせてほしい」とおっしゃられたそうです。
まさに「裸の王様」ですね。誰がやっても困難なコトはわかってるんです。だからせめて、真摯に、ただひたすらに「何をするべきか」を考えて欲しい。
失言王は、もういらない。
僕には何もできませんが、せめて長崎出身のアーティストの曲をかけて、僕なりに亡くなられた方々の御霊を偲びたいと思います。
「桜坂」「HELLO」「It's Only Love」等々、ビッグヒットを持つ福山雅治さん。彼は長崎県長崎市の出身です。
僕は彼の初期の曲が好きでねー。特にバラード。決して洗練されているワケではないんです。でも、気持ちがこもってる。荒削りだけど、ストレートに胸を衝く曲が多いんです。そんな曲を幾つか。
どれも、おススメです。
まずは、この曲を。
「you」です。1998年に「HELLO」のC/Wとしてリリースされました。福山さんご自身の主演ドラマ「めぐり逢い」の挿入歌としても使われましたね。
相手役の常盤貴子さんとの場面で流れていたんですが、切ない歌好きの僕にはたまらない一曲です。
♪こんなに心震えるから あなたがそばにいるだけで こんなに心焦がれるから あなたがそばにいるだけで♪
こんな気持ちになったコト。きっと誰でもありますよね?
次も切ないですよー。ただこれは、「愛する人と一時も離れたくない」、という意味での切なさなんです。
どうぞ。
「Good Night」です。1992年にリリースされた5枚目のシングルです。オリコン最高位は9位でした。これまでバラードを書いたコトがなかった福山さんの初バラードです。正直、すでにこのあたりから、メロディメーカーとしての優れた才能が垣間見えます。
事実、この2作後「MELODY」が大ヒットして、紅白へも出場しています。以降の活躍は皆さんもご存知の事と思います。
飾らない素直な気持ちを綴った詞と、ドラマティックなメロディが印象的な名バラードです。
次もいきますよー。バラード特集ですから。これでもか!という感じで。
これも生粋のバラードです。
「恋人」です。1993年、8枚目のシングル「All My Loving」のC/Wとしてリリースされたんですが、僕はこっちの方が断然好き。
さっきの「Good Night」とはうって変わって、アコースティックなアレンジが、またいいんですよねー。ちょっとフォークっぽい感じがあって。泉谷しげるさんとも親交の深い福山さんですから、それも納得なんですけどね。
そういえば、泉谷さんの名曲「春夏秋冬」をカバーされてましたっけね。
さて、最後はロッカバラードでいきましょう。
ひたすら前向きな、純粋なシンガー「福山雅治」が、ここにいます。
どうぞ。
「遠くへ」です。5枚目のアルバム「Calling」に収録されています。ちなみにアレンジは「恋人」と同じ佐橋佳幸さん。思わず納得の一曲です。
省吾さんにも「遠くへ」という同名の名曲があります。全く曲調は違いますが、何処か繋がる部分があるように思うのは、僕だけでしょうかね。サウンドは「19のままさ」という、これまた省吾さんの名曲にインスパイアされたんじゃないか、と思ってしまうほど。
実際、福山さんは省吾さんからかなり影響を受けた、と公言されているようですね。
でも。ここに「福山雅治」の才能を、また感じてしまうのも事実です。ちゃんと彼の「音」になっている、そう思います。
静かに。今日という日を過ごしたいと思います。
福山雅治さんの歌を肴に。
合掌。