美味しい魚を食べに・・・
なワケないです。
YUIさんの武道館ライヴを挟んで受けた検査の結果を聞きに行ってきたんです。
築地にある病院と言ってしまったら、ご存知の方もあるかもしれません。
別に隠すような事もないですしね。
国立がんセンターです。
2年ほど前手術を受けまして、半年間の抗がん剤治療を経て、今は半年に一度精密検査を受けてるんです。
最近しつこい風邪をひいたコトもあるんですが。
なんか肺が痛い・・・とか。
せきがしつこい・・・とか。
体がだるい・・・とか。
こういう時って必ず悪い方向に考える悪いクセがありまして。
正直、ここ一月くらいはそんな事ばっかり考えてネガティブ全開でした。
予約は入ってても、たくさんの患者さんがいる大きな病院ですから、時間通りには呼ばれません。
えらく長い時間待たされた気がしましたが、実際は小一時間でした。
本を読んでても、ちっとも頭に入ってこない。
「yukkiさん、13番へどうぞ」
ビクッ。
おずおずとドアをノック。
「失礼します・・・」
担当の執刀医さん。
「yukkiさん、顔が怖いよ。緊張してる?」
・・・ほっといてくれ。こっちはそれどころじゃない。
「結果はねー・・・」
ゴクン。
・・・
・・・
「体調はどう?」
えっ!?
体調を聞かれるような事が俺の体に起こってるの?
パニックです。
「あ、いえ、あの、大丈夫です。(肺が痛いとか絶対言えねえ)」
医師。
「そう。」
・・・
・・・
なんなんだ、その間は!
はっきり言ってくれー!
「大丈夫だね。再発してないよ。」
俺、神様とか全く信仰してないけど、「神様、ありがとう。」って思いました。
固まってウルウルしそうな俺を横目で見て、医師。
「ただねー、γ-GTP高いね。酒の飲みすぎ。節制するように。」
うっ。
い、痛いトコを・・・
しょうがないじゃん。
ここんとこずっとストレス溜まってたんだから。
再び医師。
「このまま行くと、脂肪肝から肝機能障害起こして、酒飲めなくなるよ。」
再び、えっ!?
「スミマセン、気をつけます・・・」
医師。
「半年後が楽しみだね。」ニコッ。クソッ、邪気の無い笑顔。
全然楽しみじゃないです・・・
今日は飲むぞー!徹底的に飲み倒してやる!
とは言え、ホッとしました。
今日、行き帰りの電車の中で、僕の波立つ気持ちを癒してくれた本です。
反自殺クラブ―池袋ウエストゲートパーク〈5〉 (文春文庫)/石田 衣良

¥530
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ええーっ!いまさら?何年前の本だよ!?
・・・ほっといてください。(笑)
とても、いい文章を見つけたので、最後にご紹介を。
「欲望の大きさに金の額をあわせるのではなく、手持ちの額に欲をあわせればいい。それに金のかからないお楽しみだって、この世界には嫌というほどたくさんあるしな。」
こんな境地に、あと何年行けばたどり着けるんだろう。