エルサレム王アモーリー1世 | 過去世からのメッセージ

過去世からのメッセージ

前世療法で見た過去世の話しを中心に綴っていきます

エルサレム王アモーリー1世について『アラ

ゴン王家の亡霊たちの呟き』で話題にして

います。

 

 

 

アモーリー1世はフルク5世の次男でボードゥ

アン3世の弟、ボードゥアン4世の父になり

ます。

 

ボードゥアン4世については映画『キングダ

ム・オブ・ヘブン』の印象が強く、また小説

で主人公のフェリペがハインリヒ7世と一緒

に最後に会ったのがボードゥアン4世でした。

絶望的な人生で自ら命を絶ったハインリヒ7世

が生まれ変わったフェリペと一緒に様々な人

物に会いに行き、同じ不治の病に苦しみなが

らも崇高な生き方をしたボードゥアン4世に

感動するという物語です。私の中でボードゥ

アン4世は崇高で理想的な王というイメージ

が強くありました。

 

 

 

ところがボードゥアン4世の父アモーリー1世

の生涯は理想とは遠いショッキングなもので

した。アモーリー1世は生涯に5度もエジプト

遠征を行っていて、住民を虐殺するというこ

ともやっていました。エルサレム王国がエジ

プトに遠征に行くなんて旧約聖書の『出エジ

プト記』の逆パターンだと思いました。そし

てエルサレム王国は十字軍がそれまで住んで

いたイスラム教徒、ユダヤ教徒を虐殺してで

きた国です。キリストはユダヤ人だったのだ

から十字軍の行いが正しいと考えるわけはな

いとフェリペは激しい怒りを感じています。

 

アモーリー1世が何度もエジプト遠征を行っ

たのは本人の野心だけでなく、エジプトの内

乱や周囲のイスラム諸国との関係もありまし

た。そしてアモーリー1世のエジプト遠征が

きっかけでイスラム諸国の勢力図も大きく変

わり世界史の流れも変わってしまいます。

 

自分もそうですが、中世の歴史に興味があり

詳しく知っている人はほとんどいません。で

もこの時代の価値観や考え方、王や諸侯の行

動が歴史を大きく変えています。そして現代

の権力者もやっていることは中世とあまり変

わらない、侵略と虐殺を繰り返しています。

私はたまたま過去世がらみでヨーロッパの

中世についていろいろ知るようになりました

が、この時代は意外と現代とも無関係ではな

いので、もっと多くの人に知って欲しいです。