ルイ7世について『アラゴン王家の亡霊たち
の呟き』で書いているのですが、調べていて
ルイ7世とシャルル7世は共通点が多いという
ことに気が付きました。
シャルル7世とルイ7世の共通点です。
・どちらも名前の後ろに7世がつく。
・兄がいたため、最初は後継者ではない。
・子供のころは修道院で育つ。
・兄の急死で突然王太子となる。
・まもなく父王が亡くなり若くして王とな
る。
・身近な女性（実の母や王妃）がトラブル
メーカーでものすごく苦労する。
・国を乗っ取られそうになる経験がある。
・粘り強く戦い、最終的に国を守る。
・内政にも力を入れ、国を発展させる。
シャルル7世は有名ですが、よく知らなかっ
たルイ7世の人生にこんなにもたくさんのド
ラマがあったということに驚きました。そ
してシャルル7世の方が後から生まれている
ので、もしかしたらルイ7世をモデルにして
シャルル7世の人生のシナリオを書き、その
ような王になるように導いた人がいたので
はないかと考えました。
シャルル7世の人生のシナリオを書いたのは
ズバリ義母のヨランド・ダラゴンです。娘
マリーの婚約者という理由でアンジュー家
に引き取り、自分の子供たちと一緒にしっ
かり教育している、ヨランドはアラゴン王
フアン1世の娘なので帝王教育も受けてい
たに違いありません。そしてシャルルがフ
ランス王になってからも宮廷や軍隊の人事
に口をはさみ、良い人材をスカウトしてい
ます。唯一の誤算はシャルル7世が気が弱
く母の爆弾発言をいつまでも気にしていた
ということ、でもそれも「神の声を聞く少
女」を使って見事に解決しました。
歴史人物を調べていると時代背景は違うの
によく似た人生を歩んでいる人がいます。
それは偶然そうなったのではなく、そうな
るように仕組んだ人物がいたからかもしれ
ないです。
