アリエノールと結婚したことでルイ7世の不幸は続く | 過去世からのメッセージ

過去世からのメッセージ

前世療法で見た過去世の話しを中心に綴っていきます

チャットノベル『アラゴン王家の亡霊たち

の呟き』でルイ7世について書いています。

 

 

フランス王ルイ7世の生涯の前半はトラブル

メーカー、アリエノールと結婚したことで

次々とトラブルに巻き込まれます。

 

アリエノールの妹ペトロニーユはルイ7世の

宮廷で父親ほど年が離れて妻子のいるラウル

1世と恋愛関係になります。よくある不倫で

すが、アリエノールは妹の恋を成就させるた

め、夫のルイ7世をせっついてラウル1世と妻

のエレオノールを強引に離婚させます。

 

これにはエレオノールの兄であるシャンパー

ニュ伯ティボー4世が激怒、シャンパーニュ

との争いになり、攻撃をした時にヴィトリー

=アン=ベルトワという町で放火してその炎

が燃え広がり教会に非難していた市民1000人

以上が焼け死ぬという事件がありました。こ

のできごとで衝撃を受けたルイ7世は罪悪感

を持ち、第2回十字軍に参加したのも贖罪を

求めていたと言われています。

 

さらに強引に離婚させたことでルイ7世は教

会とも対立、叙任権闘争などもあって破門さ

れたりもしました。アキテーヌ公ギヨーム9

世と愛人のダンジュルーズの血を引いている

(それぞれの妻と夫の血も引いている)アリ

エノールとペトロニーユの姉妹はかなりのト

ラブルメーカーです。

 

そして第2回十字軍の遠征では、アリエノー

ルも夫のルイ7世と一緒に参加します。自分

の大量の衣装も持って、自身の軍隊も引き

連れての参加です。途中東ローマ帝国の首都

コンスタンティノープルに立ち寄り、豪華な

宮廷文化にアリエノールは魅了されます。

 

けれども東ローマ帝国の皇帝マヌエル1世は

密かにセルジューク朝と内通していました。

ローマ王コンラート3世の軍が待ち伏せされ

て敗れ退却、ルイ7世率いるフランス軍と合

流しますがまたも待ち伏せされてフランス

軍は1000人近い犠牲者を出します。この時

アリエノールの側近の軍隊は遠く離れた場所

にいました。もしアリエノールが東ローマ帝

国の裏切りを知っていて自分の軍隊だけ遠く

に行かせ、夫のルイ7世には何も知らせない

でいたとしたら、随分ひどい話です。ルイ7

世の生涯の前半はアリエノールに振り回され

かなり苦労しています。アリエノールについ

てはその後ルイ7世と離婚してヘンリー2世と

再婚してからのことが映画や舞台で有名にな

ってよく知られていますが、その前からかな

りのトラブルメーカーです。

 

現代でも権力を持った有名人から身近にいる

人まで、トラブルメーカーは数多くいます。

そういう人は自分の立場や名誉を第1に考え

て、人の不幸など全く気にしません。自分の

身近な所でも、ある学校の学童の先生が毎年

辞めていて、これは絶対あの人が原因だ!と

すぐにわかるのですが、原因となるトラブル

メーカーはその場に長くいて犠牲者だけ増え

る、どうにかならないのかなあと思います。