「これは私の事件です」という弁護士さんの言葉にしびれた話
先週のおわり、障害基礎年金の裁判を傍聴してきました。
4年ほど前に、再審査請求まで見据えた上で受託し、裁定請求、審査請求、再審査請求と代理させていただいた事案です。
その後、弁護士さんを紹介させていただき訴訟提起、多少の後方支援をさせていただきながら見守ってきましたが、いよいよ裁判も終盤になり、先日は証人尋問でした。判決は今年の秋から冬頃でしょうか・・・
勝訴すれば、同じ障害を抱える当事者や家族会などには福音となる内容だと思います。
ここまで苦労されてきたご本人とご家族にはもちろんのこと、多くの当事者の方々のためにも、良い判決となることを、あとは祈って待つばかりです。
数ヶ月前、別件の、労災・交通事故絡みの裁判について、この訴訟をお願いしている弁護士さん(A先生とします)に相談しました。
当初、労災申請と審査請求、再審査請求まで私の方でやらせていただくことになっていましたが、労災認定は相当に難しい内容で、医学情報や裁決や判例などを調べれば調べるほど、労働保険審査会の段階で認められることはまずないという結論に達し、やるなら訴訟は必須、バトンタッチして下さる弁護士さんがいるか?という壁にぶち当たっていました。
これまで何人もの弁護士さんが一旦受託しても途中で「勝ち目はない」とサジを投げ、都度、着手金の半額程度は戻ってこないという状況を繰り返していたらしく、ご家族はすでに相当の弁護士不信におちいっていました。
A先生には、その経緯も、現在の諸々の厳しい状況も全て伝えた上で相談したのですが、「自分のところには何人もの弁護士に断られている案件がたくさん集まってくる」といい、概要を説明していただけだったのに、初回相談時にはすでに複数の疾患関連資料を手にして現れ、そしてきっぱりと言いました。
「これは私の事件です」と。
おもわず「A先生、かっこいい・・・」と口走っていました^_^;
私たち社会保険労務士は、審査請求と再審査請求までしか代理できません。
不服申立て制度の限界でしょうか、どれだけ資料を提出しても、公開審理の場で参与が全面的にこちら側に立ってくれても、完全にこちらに風がふいていると感じても、裁決はかなり厳しい傾向で、「ここまでやってこの裁決ですか・・・?」と唖然とすることも少なくありません。
もちろん私の実力不足もあると思いますが、せっかく依頼して下さった方に申し訳ない気持ちと、自分に対しても情けなく、やりきれない気持ちでいっぱいになることも度々です。
正直なところ、引き受けない方が良いのではないかと、かなり弱気になってしまうことも、これまで何度もありました。
そんなところに、A先生のこの言葉です。
社会保険や労働保険を専門にしている国家資格者は社会保険労務士です。
その社会保険労務士が不服申立てを引き受けなくてどうする?ですよね。
A先生にはカツを入れてもらった気分です。
いつまでも、諦めない社労士でいたいものです。
4年ほど前に、再審査請求まで見据えた上で受託し、裁定請求、審査請求、再審査請求と代理させていただいた事案です。
その後、弁護士さんを紹介させていただき訴訟提起、多少の後方支援をさせていただきながら見守ってきましたが、いよいよ裁判も終盤になり、先日は証人尋問でした。判決は今年の秋から冬頃でしょうか・・・
勝訴すれば、同じ障害を抱える当事者や家族会などには福音となる内容だと思います。
ここまで苦労されてきたご本人とご家族にはもちろんのこと、多くの当事者の方々のためにも、良い判決となることを、あとは祈って待つばかりです。
数ヶ月前、別件の、労災・交通事故絡みの裁判について、この訴訟をお願いしている弁護士さん(A先生とします)に相談しました。
当初、労災申請と審査請求、再審査請求まで私の方でやらせていただくことになっていましたが、労災認定は相当に難しい内容で、医学情報や裁決や判例などを調べれば調べるほど、労働保険審査会の段階で認められることはまずないという結論に達し、やるなら訴訟は必須、バトンタッチして下さる弁護士さんがいるか?という壁にぶち当たっていました。
これまで何人もの弁護士さんが一旦受託しても途中で「勝ち目はない」とサジを投げ、都度、着手金の半額程度は戻ってこないという状況を繰り返していたらしく、ご家族はすでに相当の弁護士不信におちいっていました。
A先生には、その経緯も、現在の諸々の厳しい状況も全て伝えた上で相談したのですが、「自分のところには何人もの弁護士に断られている案件がたくさん集まってくる」といい、概要を説明していただけだったのに、初回相談時にはすでに複数の疾患関連資料を手にして現れ、そしてきっぱりと言いました。
「これは私の事件です」と。
おもわず「A先生、かっこいい・・・」と口走っていました^_^;
私たち社会保険労務士は、審査請求と再審査請求までしか代理できません。
不服申立て制度の限界でしょうか、どれだけ資料を提出しても、公開審理の場で参与が全面的にこちら側に立ってくれても、完全にこちらに風がふいていると感じても、裁決はかなり厳しい傾向で、「ここまでやってこの裁決ですか・・・?」と唖然とすることも少なくありません。
もちろん私の実力不足もあると思いますが、せっかく依頼して下さった方に申し訳ない気持ちと、自分に対しても情けなく、やりきれない気持ちでいっぱいになることも度々です。
正直なところ、引き受けない方が良いのではないかと、かなり弱気になってしまうことも、これまで何度もありました。
そんなところに、A先生のこの言葉です。
社会保険や労働保険を専門にしている国家資格者は社会保険労務士です。
その社会保険労務士が不服申立てを引き受けなくてどうする?ですよね。
A先生にはカツを入れてもらった気分です。
いつまでも、諦めない社労士でいたいものです。
そろそろブログを再開してみようかと思う(・・・たぶん)
ブログを再開します!
・・・と言い切れないのが自分でもなかなかもどかしいところです^_^;
更新しようしようと思いながら、前回の更新から7ヶ月も経っています。
そしてその前の更新は、1年近く前。
もはやブログとはいいませんね、これ。
更新できなかったのは、週末の二男の少年野球にかまけてばかりいるからではなく(それも多少はあるかも)、地味にネット恐怖症というかなんというか、まぁそんなところです。
リハビリを兼ねて、コソコソと、はてなブログに匿名でブログを開設して、ちょっと試験的に書いてみたり、ということも、じつはしていました。
このブログを閉鎖して、他に移転する計画も立てていました。
が、いろいろと考えた結果、やっぱりこのごちゃまぜの、どうしようもないブログを再開させて、日々の他愛のないことやしょーもないことを、ゆるゆると書いていこうかなぁと思い直しました。
きっかけを与えて下さったのは、以前サポートさせていただいた、私のお客さまです。
お会いしたり、更新診断書のことや、その他のことでメールを下さった複数の方が、たまたま「ブログどうしようかな」と考えていた時期に、ブログを書くことを勧めて下さいました。
ある方は、「読み手からすれば、(私の)人となりの大事な判断材料となる」と書いて下さいましたし、ある方は、ホームページからブログへの入り口がもう少しわかりやすいといいとメールに書いて下さいました。
また、ある方は、私が以前書いたらしいiPadかなにかをネタにした(障害年金と全く関係ない)ブログ記事を読んで、普通の人なんだなと感じて安心し、相談しようと思った、とおっしゃって下さいました。
こういう素敵な方々との出会いも、ブログが運んできてくれたのですよねぇ。
本当にありがとうございます!
しょーもない人なので、しょーもない記事が多いですが、そのしょーもなさを見て、「こいつはどうもけしからん」とか、「普通のしょーもない人っぽいから相談しやすそうかも?」とか判断していただくためにも自分のストレス発散のためにもブログはやっぱりいいな、と思っています。
こっそりと(?)はてなブログに書いていた記事は、障害年金サイトの方にコラムを開設し、そこに少しずつお引越中です。
カテゴリー分けなんかもしたいのですが、ワードプレスを勉強しながらになるので、少し先になりそうです。
内容は、このブログにも書いているようなことですが、コピペではなくて、考え直しながらあらためて書いています。
もしよかったら、時々のぞいてやって下さい。
知っておきたい 障害年金のこと
ところで最近知ってちょっと衝撃を受けたのですが、日本年金機構が「知っておきたい 年金のはなし」というリーフレットを発行しています。
平成25年2月作成ということで、私のコラム開設より先ですが、パクったのではありません(笑)
その前にはてなブログ作ってますし(今はもう非公開にしていますが)。
あと、以前から「障害年金をご存じですか?」をHPやリーフレットで謳っていましたが、しばらく前、政府広報オンラインに「障害年金の制度をご存じですか?」とでかでかと書かれたコンテンツも発見しました。
が、やはりこちらもパクってはいません。
・・・どうでもいいと言われそうですが、念のため^_^;
いずれにしても、国がどんどん広報するのは良いことですね。
なんだかわからない話になりましたが(更新できていないわりに、更新しようとすれば長くなる)、そんなわけで、たぶんちょっとずつ再開します♫
・・・と言い切れないのが自分でもなかなかもどかしいところです^_^;
更新しようしようと思いながら、前回の更新から7ヶ月も経っています。
そしてその前の更新は、1年近く前。
もはやブログとはいいませんね、これ。
更新できなかったのは、週末の二男の少年野球にかまけてばかりいるからではなく(それも多少はあるかも)、地味にネット恐怖症というかなんというか、まぁそんなところです。
リハビリを兼ねて、コソコソと、はてなブログに匿名でブログを開設して、ちょっと試験的に書いてみたり、ということも、じつはしていました。
このブログを閉鎖して、他に移転する計画も立てていました。
が、いろいろと考えた結果、やっぱりこのごちゃまぜの、どうしようもないブログを再開させて、日々の他愛のないことやしょーもないことを、ゆるゆると書いていこうかなぁと思い直しました。
きっかけを与えて下さったのは、以前サポートさせていただいた、私のお客さまです。
お会いしたり、更新診断書のことや、その他のことでメールを下さった複数の方が、たまたま「ブログどうしようかな」と考えていた時期に、ブログを書くことを勧めて下さいました。
ある方は、「読み手からすれば、(私の)人となりの大事な判断材料となる」と書いて下さいましたし、ある方は、ホームページからブログへの入り口がもう少しわかりやすいといいとメールに書いて下さいました。
また、ある方は、私が以前書いたらしいiPadかなにかをネタにした(障害年金と全く関係ない)ブログ記事を読んで、普通の人なんだなと感じて安心し、相談しようと思った、とおっしゃって下さいました。
こういう素敵な方々との出会いも、ブログが運んできてくれたのですよねぇ。
本当にありがとうございます!
しょーもない人なので、しょーもない記事が多いですが、そのしょーもなさを見て、「こいつはどうもけしからん」とか、「普通のしょーもない人っぽいから相談しやすそうかも?」とか判断していただくためにも自分のストレス発散のためにもブログはやっぱりいいな、と思っています。
こっそりと(?)はてなブログに書いていた記事は、障害年金サイトの方にコラムを開設し、そこに少しずつお引越中です。
カテゴリー分けなんかもしたいのですが、ワードプレスを勉強しながらになるので、少し先になりそうです。
内容は、このブログにも書いているようなことですが、コピペではなくて、考え直しながらあらためて書いています。
もしよかったら、時々のぞいてやって下さい。
知っておきたい 障害年金のこと
ところで最近知ってちょっと衝撃を受けたのですが、日本年金機構が「知っておきたい 年金のはなし」というリーフレットを発行しています。
平成25年2月作成ということで、私のコラム開設より先ですが、パクったのではありません(笑)
その前にはてなブログ作ってますし(今はもう非公開にしていますが)。
あと、以前から「障害年金をご存じですか?」をHPやリーフレットで謳っていましたが、しばらく前、政府広報オンラインに「障害年金の制度をご存じですか?」とでかでかと書かれたコンテンツも発見しました。
が、やはりこちらもパクってはいません。
・・・どうでもいいと言われそうですが、念のため^_^;
いずれにしても、国がどんどん広報するのは良いことですね。
なんだかわからない話になりましたが(更新できていないわりに、更新しようとすれば長くなる)、そんなわけで、たぶんちょっとずつ再開します♫
障害年金は権利です〜依頼者様の声から〜
諸事情あり、ブログの更新はしばらくお休みしています。
とはいえ、もともとここ1~2年、マトモに更新できていなかったのですが ^_^;
ブログを読んで下さっている、以前の依頼者様、複数の方からお気遣いのメールをいただきました。
とはいえ、もともとここ1~2年、マトモに更新できていなかったのですが ^_^;
ブログを読んで下さっている、以前の依頼者様、複数の方からお気遣いのメールをいただきました。
「今回はあまりに更新の間隔が空いているので心配になって」
「体調を崩されたのかと心配です」などなど・・・
心配をかけてしまってすみません!!
「体調を崩されたのかと心配です」などなど・・・
心配をかけてしまってすみません!!
心配させてしまうようではだめだなぁと反省すると同時に、こうして気遣っていただけることに、心から感謝しています。
さて、当事務所では、障害年金の裁定請求・審査請求・再審査請求等の業務を受け、手続きなどが全て終わり、結果が出たあと、最後にアンケートのお願いをさせていただいています。
(もちろんこれは任意です。強制などしませんから、現在依頼下さっている方もびびらないで下さいね ^_^;)
お身体が辛い中、内心恐縮しながらお送りしているのですが、快く記入して送って下さる方が多く、本当にありがたく思っています。
今日は、2名の方よりいただいたお声から、一部抜粋してご紹介します。
「どこかの私みたいな方の為に~」
最初、自分で申請しようとしたのですが、年金事務所等でつらい思いばかりをして、もう諦めよう。と、思っていた時に、たまたま拝見したブログで加賀先生のことを知り、HPも拝見してすがるような思いでお願いしました。
日々、お忙しいと思いますが、お身体に気を付けてお仕事、無理は言いたくないですが、やっぱりどこかの私みたいな方の為に、頑張っていただけると嬉しいです。まだまだ、救いの手を求めてる方、それ以前に制度を知らず苦しんでいる方が沢山いると思います。
そんな方が、一人でも笑顔になれますように。「よつば」に願いを込めて。
(愛知県在住 H様)
(愛知県在住 H様)
「障害年金は年金保険料を納めている方が利用できるひとつの権利だと知ってほしい」
強く申し上げたいことは、特に重い病状を抱えている病人本人や、制度の事すらわからない家族(病人でなくても難しい制度で理解しづらいです)が、社労士さんなどのプロに頼らず、肉体的・精神的に負担をかけずに申請出来る制度ではないと感じております。
制度自体のPRや、年金を納めている方が、万一病気になった場合、世間からはずかしめをみる事なく利用出来るひとつの権利である事、それを国や行政もしっかりPRすべきだと考えました。生活保護の基準を見直し、障害年金に対しての正しい理解をして頂きたいと思います。
それとこの制度を理解して、周知させ、コツや手続きの仕方などのサポートをしてくれる社労士さんの評価ももっと上げるべきだと思います。
制度自体のPRや、年金を納めている方が、万一病気になった場合、世間からはずかしめをみる事なく利用出来るひとつの権利である事、それを国や行政もしっかりPRすべきだと考えました。生活保護の基準を見直し、障害年金に対しての正しい理解をして頂きたいと思います。
それとこの制度を理解して、周知させ、コツや手続きの仕方などのサポートをしてくれる社労士さんの評価ももっと上げるべきだと思います。
前々回も書きましたが(おそろしいことに前々回が半年前の記事だったりするのですが)障害年金は正しく知られていないだけではなくて、誤解も本当に多いです。
たまたまこの制度を知っても、誤解が多いゆえに、請求自体を躊躇されたり、あるいはご自身で手続きをしようとして、途中で疲れ切って諦めてしまう方も多くいらっしゃるようです。
障害年金は、保険制度であり、権利です。
どうかそのことを、広く知っていただきたいと願っています。
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