英国ではタバコが高い。英国に限らず、欧州はどこも高いし、買うのも難しい。これはよく知られていることだと思う。

 

それでもタバコを吸う人はいる。葉を自分で紙で巻いて吸っている友人もいた。

吸うハードルも高くなり、屋内ではダメだし、車内でも未成年者がいると吸えない。

喫煙者の利点を言うと、昼の休憩時間以外に、タバコ休憩なるものを勝手にとれるところだ。ついでに、その喫煙者だけ集まる場で人脈がつくれるところだ。

 

そんなタバコも悪者になり早何十年なので、ニコチンパッドなどの止めるのを推薦するものも多い。

2010年に入った頃から、電子タバコの方がタバコより悪い物質が少ないし、スマートじゃないかと言われ始めた。うちの近くにもそんな店ができて、保護者間で心配の声が上がっていた。保護者は、ヴェイピングに切り替えた人が「フルーツフレーバーがいい」とか「匂いが付かないし、いい匂い」と出かけた際に言っていた。(結構、夜の外出になると吸う人がいるのに驚いた)

 

それがCovidのロックダウンが終わった頃から、通学時の中学生が吸っている風景を見るようになった。

私は中学生の子供に聞くと、やっぱり同じクラスで吸っている子も何人かいるようだ。日本人の保護者とこれについて話すと、やっぱりビックリして、学校に通報すべきかとか動揺しているのに対し、英国人保護者は「そうなのよー、ウチの娘ったら、家に帰ったらボーイフレンドとヴェイピングしてたのよー。ティーンだし、どうすればいいのかしらー。」とドラッグや酒じゃなかったから、ま、いっか、という反応だ。

ドラッグだが、マリファナなどは外で吸っている人が時々いる。葉の独特の匂いで、これは普通のタバコじゃないな、と気付く。誰も特に注意もしないし、触らぬ神に祟りなし、と通り過ぎる。時々、屋根裏部屋などで自宅栽培している人もいるので、警察ヘリがサーモを使って調査していることもある。メジャーじゃない公園などでは、タバコだけでなく、アル中やドラッグ系の人(ティーン含む)が屯していることが多いので危ない。

そんな学校に行っていない(ドロップアウトした)子なら、まあタバコやヴェイピングもあるだろうと思うのだが、進学校などの生徒でも通学帰宅中に歩きヴェイピングには衝撃を受けている。そんな一部ティーンの間では、タバコはダサいし臭いし体に悪いけど、ヴェイピングはカッコいいと思われているそうだ。確かにタバコの匂いが大嫌いな私としては、ヴェイピングは悪くない。でも、なんか納得できないのは年齢のせいなのだろうか。