お茶しよう!

日本でお茶しよう!というと、どこかオシャレーなカフェやティールームでかわいいケーキを食べるという感覚だった。

イギリスといえば紅茶ですよね?と思われるだろう。

確かにティーブレイクは重要で、例えば連続4時間働いたら、必ずティーブレイクを取らないといけないという法もあり、温かい飲み物を飲むことは欠かせない。

職場でも朝、先ず皆さんのお好みにあった飲み物を作る。大抵7割くらいが紅茶、2割コーヒー、1割緑茶、ハーブ、フルーツティーかジュース(果汁で水で薄めるタイプが多い)だった。今もあまり変わらないが、若い女性だとヘルシーなティーとかお水のみという割合が高くなる。若い男性だと、炭酸水じゃないとイヤという奴もいる。

種類もメーカーもたくさん!

その紅茶は日本と比べられないほど安い!!勿論高いブランドのもあるのだが、英国人が毎日飲む紅茶は、1ティーバッグ10円程度。だから1日3杯以上飲む。大抵のものはバッグに紐もついておらず、ティーポットを使うのも稀で、お茶の器もマグカップで一つのマグに一つのティーバッグが基本だ。ミルクも温めない。

だから、ちょっとお買い物に疲れて休みながら美味しいものを食べたいと言っても、ロンドン以外ではちょっと難しい。

小さいオフィスではケトルが必須

アフタヌーンティー

日本で女性がアフタヌーンティーが好きなのと同様に、英国人女性だってアフタヌーンティーが好きだ。何せコストは安いのだから、今では高級ホテルだけでなく、その辺のパブですら提供している。

The Shard勿論50ポンド以上

基本、アフタヌーンティーはバラエティーがあるので2人分から作っている。(サンドイッチを2つに分けて2人分で、4種類くらい用意されている)お茶も同様にティーポットを分けてね、という建前になっている。そんなにいらないわ、という人はスコーンとお茶のセットで「クリームティー」というのがあるところもある。

Cream Tea

私はアフタヌーンティーが好きで、日本から家族や友達が来る度に連れて行ったり、日本人の友達と会うときも、家族でもよく行く。日本のケーキセットと似た満足感がある。ロンドンの有名ホテルや、有名な建物内のレストラン、地方のカントリーハウス、パブ、などなど。20年前はロンドンのホテルでも25ポンド程度だったのだが、今や50ポンドくらいが相場で、勿論シャンペン付きなど高いのもある。

チャーリーとチョコレート工場Theme(One Aldwych Hotel)

とは言え、家族4人で200ポンドでサンドイッチとスコーンを食べるのも虚しく感じる。男性は特にそうで、パンとお茶で法外な値段だし、なんだか落ち着かない雰囲気だったりする。だから女子会での利用がほとんどで、老いも若きも「不思議の国のアリス」のお茶会気分で誕生日だったり、ママ友会だったり、同窓会だったりを祝うのに使用する場合が多い。

Igloo - かまくらの中でパーティー

コーヒー屋カフェの台頭

そんなイギリスだが、ちょうど20年ほど前の2000年に入った頃、スターバックスが上陸し、コーヒーがメジャーになってきた。新しいラテやカプチーノが人気になった。

 

紅茶の国、大丈夫か?

カフェはパブが閉まるのと反比例して伸びている。

もともと、お茶屋さんというのは殆どなく、大抵が砂糖の塊みたいなバンズとよばれるケーキやティーケーキと言われるレーズンパンを売っているところや食堂で紅茶やインスタントコーヒーがあり、1ポンドもしなかった。コーヒーもインスタントでなければフィルターのボトルが出てくるところがたまにあったくらい。

家族でスタバ

それが、あれよあれよ、とコーヒーのテイクアウェイ紙コップがトレンドになった。その後、リサイクル等でマイカップを買って持っていく人も多少増えたのだが、朝、そのカップを片手に学校の送迎や職場に現れるのがカッコよく、そんな母親を見て、小学生の女の子など、ママとカフェ(スタバやコスタ)に行くのが楽しみだと聞く。別にコーヒーを飲むわけではないのだが、ホットチョコレートとケーキ、そして何よりもそのロゴの入ったモノやカフェにいる自分などを写真で撮る。

ドライブスルーコスタ(米資本となったから米式ドライブスルーだね!)

サービスステーションなどでもコーヒーのドライブスルーがある。朝の通勤時は、結構並んでいて、カフェイン無しでは生きていけない感じだ。

そんなカフェでは一応ティーもあるのだが、ほぼ皆コーヒー系だ。

ちょっと前までは「a cuppa?」と言えば A cup of teaいりますか?という意味だったが、今や先方が何を飲むのかさっぱりわからない。

とは言えイギリスのお土産で、紅茶は軽くて喜ばれるので重宝している。