
リストランテ・ディ・カナレットはゴンドラが運航する運河にある石窯を備えた本格的イタリアンレストランだと私も思っていたが。
5,800円のシェフおすすめセットのおすすめパスタを注文したが。
何だこりゃ、という生煮えリガトーニが出てきた。
そういうポキポキのリガトーニなのだ。
おい、サイゼリヤ以下じゃないか、こんな生煮えパスタを出すなんて。
ディズニーリゾート全体の大恥ではないか。
「このリガトーニは生煮えだった」と最初は小声で言ったのだが、何のことかわからない顔をした。
次に呼び止めたキャストは、「生煮えってどういうことですか」と聞き返してきた。
一切謝罪しないし、マネージャーも呼ばない。
「シェフおすすめパスタが生煮えだった」というスキャンダルの事実を聞き流そうとするのだ。
帝国ホテルで、シャリアピンステーキに牛すじが紛れ込んでいたら、総料理長が飛び出してきて謝罪したものだ。
3人めが厨房の答えを持ってきた。
そもそもホカホカの料理だろうリガトーニは。
それなのに肉も野菜も冷凍食材のように真ん中が冷たい。
どう考えても生煮えのパスタといい、冷たい肉といい、おかしな冷凍食品のようだ。
するとキャストは
「この料理は冷たい肉と野菜を付け合わせているのです」と言った。
リガトーニに冷凍食材を解凍せずに使うのがカナレットの料理だというのか。
「そんな世界観は共有できない」と返事をしておいた。