
kakkamax※
DPAを使ってソアリンに乗ると、かつてファストパス利用で、いまはバケーションパッケージ利用で開放される特別階段を通る。

そこには例の岩倉使節団の訪問の複製も飾られている。
他にどんな人たちがソアリン訪問したのか。
1階の通路では見逃した絵画について追加報告してみたい。

Lo Zar e la sua famiglia affrontano l‘inverno per incontrare Camellia Falco
1859
ロシア皇帝とそのご家族は
冬を迎える時期に
カメリア・ファルコを
公式訪問した
1859年

ちょっとハゲ頭が特徴のロシア皇帝。

ロマノフ王朝12代アレクサンドル2世(在位1855年〜1881年)である。

ロシアは1855年、クリミア戦争でトルコ帝国に加勢した英仏伊列強諸国に敗北し、
いまウクライナ戦争で争われている黒海の支配権を放棄するパリ条約(1856年)に調印したばかり。

帝国主義列強に成長しつつあった英仏の軍国主義の強大さに圧倒されたアレクサンドル2世は、ヨーロッパ歴訪の経験と学習から大貴族の影響支配を打破する「農奴解放令」を発布した。
これが1861年。
アメリカのリンカーン大統領の奴隷解放宣言は翌1862年である。
1867年にはアラスカをアメリカ合衆国政府に売却した。

その家族には身分を超えた大恋愛、貴賤結婚でスキャンダルになったウクライナ出身の美貌のエカチェリーナ・ドルゴルーコヴァ公爵夫人がいた。
その話はソアリンから大脱線するので止めておくが。
