
北海道の美瑛町は富良野市・富良野盆地と旭川市の中間にある。
ここでカルビーは美瑛支所を設置、
アメリカから1995年、コーネル大学農学部が開発いたアンドーバー品種のじゃがいもを移植した。
「北海道じゃがいも物語」ってネーミングはイモくさいが(苦笑)
湖池屋の今金男爵チップスより美味い!
これが最高だ!
ということで、ブログで紹介することにした。


カルビーの現地担当者が偉かったのは、この新品種が完成する1998年より前の1995年に導入を決めたこと。
つまり基礎研究段階でコーネル大学の研究チームに出資をしているのだ。
もともとは害虫の線虫類に対する抵抗力の強さを期待して交配が進んだ品種だが、害虫の侵入をはね返す皮質の厚さは、高温処理でも焦げない特質=ポテトチップス製造に最適な優良品種という評価に落ち着いた。
現在では、アンドーバー品種を母体に国産種の交配研究が盛んにおこなわれている。

カルビーのポテトチップスといえば、黄色に茶色の焦げ斑、波打った不定形、が当たり前だった。
ところがアンドーバーはまるで薄焼き煎餅のように丸く平らで、甘さもしつこくない。
じゃがいもとして優良品種、希少産製品だとしても、ポテトチップスにして味がどうだかは憶測の域を出ない。
実際、買ってから損した気分だった。

カルビーはもう大企業だから、バカな企画も出してくるし、実際、「北海道じゃがいも物語」なんてネーミングはクソ喰らえなんだが。
とにかくアンドーバーポテトチップスは手放しで素晴らしい品種だ。
男爵イモはイギリス留学経験がある川田龍吉男爵が、明治末年に自宅農園に植えた「アイリッシュ・コプラー」由来するというが。
その功績は永遠に歴史に刻まれるだろう。