あたし中卒やからね 
仕事をもらわれへんのやと書いた
女の子の手紙の文字は 
とがりながらふるえている


中島みゆきさんの名曲《ファイト!》の歌詞ですが。

この歌をつくる元ネタとなったのは、中島さんのラジオ番組オールナイトニッポンに届いた1枚のハガキからだと言われています。

みゆきさんこんばんは。毎日楽しく聞いています。
私は中学を出てすぐに働いて2年になる17歳の女の子です。
この間私の勤めている店で、店の人が私のことを
あの子は中卒だから事務は任せられないと言っていたのを聞いてしまいました。

私、悔しかった。
悔しくて悔しくて泣きたかった。
中卒のどこが悪いと言いたかった。
私だって高校へ行きたかった。
だけどうちのこと考えたら私立に行くなんて言えなかったし
高校に入る自信もなかった。

なのにこんな風に言われるなんて、ひどい。
ごめんなさい愚痴を書いてしまって、またお便りします。

ペンネーム:私だって高校へ行きたかった。

「中卒のどこが悪いか」って反発心があるのは自由ですが。
高校レベルで何を勉強するか知らないで、勝手に怒っていても始まらないんです。

問題は基礎学力と、新しいマニュアルや業務ソフトウェアの使い方をしっかり理解することでしょう。
事務を任せられない、というのは自転車も乗りこなせない人に配達員はできない、
泳げない人がボートで海に出たら危ないでしょうということ。
高校を卒業しなくても簿記三級とか秘書検定など、事務能力を証明する資格試験に合格していれば人手不足の仕事は回ってくるもの。

「何が悪いんだ」と自分自身の資質不足、勉強不足を恥じないのは子どもっぽい甘えでしかありません。
写真のミッキーミニーもお金持ちカップル風

実はディズニーもこの問題に直面しています。
いまはスマホやパソコンで個人情報とクレジットカード番号を入力しなければならないんですが。

そうなるとクレジットカードを持たない人はディズニーに行けなくなるわけです。

以前はチケットさえあれば、誰でもディズニーに行けたんだけど。
コロナ休業を経て、個人情報を確認して入場を認めるって制限ができたわけ。

さらにビックリさせられるのは、自分の名前の文字が書けないってひとが結構いる。

そういう人はこのブログを見ても読めないしわからないと思うけれど。

そこでディズニーが調査したら、日本人の若者の30%は日本語能力がなくて、1dayパスポートの買い方もわからない、アクセスさえできないという厳しい事実がわかりました。

1)日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない(正しく読解できない) 

2)日本人の3分の1以上が小学校3〜4年生以下の数的思考力しかない

3)パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない

4)65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない

わかっているようでわかってない。
わかっているふりをして何とか過ごしている人が20代の男女の半数ぐらいだということ。

別な資料では、高校中退は高度な事務作業に必要な計算スキルをもつ者は1%しかいない。
大卒は31%。
つまり大卒でも3人に1人しかサラリーマンになれない。

高校中退では89%が一般的な事務作業に必要な計算スキルがないが、大卒では26%。
つまり大卒でも4人に3人は平均所得者にもなれない。

学歴による社会の分断、所得格差が必然であり現実なんです。。
現代社会は、知的能力の高い者が大きなアドバンテージをもつ社会なんですよ。

学校サボってたら、社会に出たときに追い詰められてるって実態がわかる。
そこでトラブルがいつもどこでも起きるという現実があるのだ。