かつて有楽町寄りの銀座並木通りに、
ニューキャッスルというカレーの老舗があった。
主人の柳田嘉兵衛さんは戦前、映画館の映写技師として上海にいたそうだ。
あまり深くは聞けなかったが。
オヤジさん、実は軍属で、海軍の情報部員だったのではないかと。
だから銀座カレーは横須賀海軍カレーと一脈つながる味なのだろう。
神田駅をぶらぶらしていたら、
ここにもニューキャッスルがあった。
いまニューキャッスルは若い三代目が引き継いでいるが。
神田のマスターは三代目の友人とのこと。
悩みは《すべて手づくり》というお約束。
そのために、300食も作れない、という。
私は「百貨店のイベントで一日200食限定で打って出たら」と提案した。
手づくりは守ってほしいが。
もっと人材が集まってきてほしい。
三代目に少し楽をさせなければ。