
最近、女子栄養大学の名前をつけた弁当や飲料を目にする。
どういう大学なのか?
創立者の香川綾は、1926年に女子医学専門学校を卒業後、同郷(和歌山県)の東京帝国大学医学部の島薗順次郎教授の下で助手に採用された。
その時に、島薗教授がチャレンジしていたのが、陸軍の森鴎外が頑強に主張しつづけた脚気の病原菌説の打破で。
鈴木梅太郎博士が抽出したビタミンB1の欠乏症がすなわち脚気である、という学説の証明。
おもしろいことに、香川綾は毎日、胚芽米の炊き方を実験し、帝国大学付属病院の患者に玄米食を提供、脚気の患者が快癒することを証明した。
この論文は1949年になって再評価され、香川綾は医学博士号を獲得する。
いま当たり前になっている計量カップや、料理のレシピ、栄養分析の方法論は、この香川綾の発明だそうだ。
私もびっくりした。
この学校はある意味、東京大学や上智大学よりすばらしい大学ではないか。