ディズニーランドの人気のアトラクション「カリブの海賊」をめぐって、カリフォルニアのディズニーランドで一騒動が起きています。
「花嫁オークション」の場面が女性差別だとして、このシーンを変更を発表したのです。
この決定に、署名サイトでは反対の動きが起こり、3万以上の賛同者が集まる事態に。
何が問題なのか、そして、日本のディズニーランドへの影響は?


⬛「オークション 娘たちを花嫁に」

 「カリブの海賊」のアトラクションは、船に乗った観客が、海賊に襲われるシーンを体験するというもの。カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドで生まれたと言われ、人気アトラクションの一つとして有名です。

 問題となったは、赤毛の女性や村の娘たちがロープでつながれ、海賊を相手に、オークションされるシーンです。
 この場面には「オークション 娘たちを花嫁に」(”Auction, Take a wench for a bride”)の横断幕が掲げられていました。


⬛「戦利品オークション」に変更へ

 しかし、オークションのシーンは、女性の差別につながるという批判があり、ディズニーランドは変更の決定をしました。
 現地の報道では、「花嫁オークション」は「戦利品オークション」になり、オークションに出されるのは、女性ではなく、戦利品の宝飾品や時計になると伝えられています。


⬛「失望だ」「残念だ」「悲しい」「NOOOOOO!」

 今回の変更に対し、アメリカ人は、どう見ているでしょうか。
 ディズニーランドの公式ブログには、多くのコメントがついています。
 コメントで目立つのは「No」の意見。

「失望だ」
「残念だ」
「悲しい」
「NOOOOOO!」

ー 出典:New Pirates Set to Join the Crew of Pirates of the Caribbean at Disneyland Paris July 24 | Disney Parks Blog

 感情的な言葉が目に入ります。また反対の理由を書き込む人も少なくありません。

「ウォルト・ディズニー氏への敬意のためにも、変更はよろしくない」

「子どもへの配慮という意見もありますが、そもそも私は子どもの時に、横断幕に気付いていなかったし、関心もなかった」

「ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)のための変更は、するべきではありません」

「歴史を美化したり、隠したりするのではなく、現在でも起きている海賊による人身売買について、対話をはじめるきっかけにしてほしい」

「元々、16世紀から18世紀のことを描いているのに、21世紀の男女平等を無理やり当てはめないで」

ー 出典:New Pirates Set to Join the Crew of Pirates of the Caribbean at Disneyland Paris July 24 | Disney Parks Blog

⬛署名サイトに3万人以上の賛同者

 そうした動きを受けて、アメリカの嘆願サイト「change.org」には、変更を取りやめを求める動きも起きています。

 中でも、「We Wants To Keep The Redhead!」には、2017年7月14日時点で、3万7千人を超える賛同者が集まっています。


「change.org」で3万人以上の賛同者を集めた反対署名のページ「We Wants To Keep The Redhead!」
気になる東京ディズニーランドの対応は?

 東京ディズニーランド(TDL)でも「カリブの海賊」は人気アトラクションとして有名です。

 「花嫁オークション」のシーンは、TDLにもあり、公式サイトの動画でも紹介されています。

 果たして、アメリカと同じように変更するのでしょうか?

 広報に確認したところ、今のところ、変更する予定はないそうで、変更を検討するかどうかも「未定」とのことです。(ウィズニュース)