
ディズニーアニメの『くまのプーさん』は作品としてだけでなく、その可愛らしいキャラクターで、ぬいぐるみなどのグッズも人気を博し世界中で愛されている。
さて、そんな愛くるしいプーさんだが、なぜ、名前が ‟プー” なのかご存知だろうか!? その名前に隠された秘話が、なんとも、ほのぼのとしていてハートウォーミングなので、紹介してみたいと思う。
・プーさんの名前は、最初 ‟エドワード” だった!
『くまのプーさん』は、英自童小説家アレン・アレクサンダー・ミルンが、1900年代前半に出版した作品がもととなっていて、英語のタイトルは「Winnie the Pooh:ウィニー・ザ・プー」である。
もともとプーさんは、ミルンが出版した童謡集『ぼくたちがとてもちいさかったころ』に登場し、同作では、‟エドワード・ザ・ベア” との名前で描かれている。エドワードは、ミルンの息子クリストファーが持っていたぬいぐるみがモデルになったとのことで、最初プーさんの名前はエドワードだったのである。
・ウィニーもプーも実在する動物に付けられた名前
まずは、‟ウィニー” の由来だが、ミルンがクリストファーを連れてロンドン動物園を訪れた際、ウィニーと名付けられたクマを目にし、そこからヒントを得て命名したのだという。ちなみに、動物園のウィニーは、カナダの都市ウィニペグから名前が取られている。
そして、お次は ‟プー” の名前に隠された秘話だが、本来プーとは、ミルン親子が頻繁に訪れていた、公園の白鳥に付けられた名前だったのだ。この白鳥も、『ぼくたちがとてもちいさかったころ』に、プーという名で登場している。
・ピグレットやティガーもぬいぐるみがモデルに
その後、‟ウィニー” と ‟プー” が合体し、「ウィニー・ザ・プー」という名前が誕生したという訳だ。小説の中では、ウィニーが鼻にとまったハエを、「プー!」と言って口で吹き飛ばさなければならなかったため、みんなからプーと呼ばれるようになったと描かれている。
『くまのプーさん』に登場する他のキャラクター、ピグレットやティガーも、クリストファーが持っていたぬいぐるみがモデルとなったそうだ。
小さなお子さんがいる読者の方は、一緒に『くまのプーさん』のアニメや絵本を見ている時に、プーさんの名前の由来を語って聞かせてあげてみてはどうだろうか。
参照元:Facebook @Winnie the Pooh、mental̠floss、guardian(英語)
執筆:Nekolas
(ロケットニュース24 09/04 07:30)