
みんなよく知ってるTDLのバイキングレストラン、
クリスタルパレス。
はっきり言って、5年前はどうしようもない内容だった。
メニューが固定されていて、焼き豚のアップルソースがけ、アメリカ風のメインがあり、あとはカレー、チャーハン、
要するに「海の家のカレーライス」、
大混雑のディズニーランドの一番いいところに、
名前の通り、宮殿のような素晴らしい建築をつくり、
適当な料理を出して、適当に利益を出せばいい、
まさにやる気のないダメなレストランの代表格だった。

しかし、最近はすごく内容がよくなった。
これはミラコスタのレベルに追いついたともいえる。
このホタテのサラダなど、すごくうまくイースターエッグのデザインをつくっている。
高級ホテルの宴会料理をすでに超えて、
「つくり手のイマジネーションが表現されている芸術性」があらわれている。
かの北大路魯山人がいったこと、
「料理を極めると、それは芸術になる」
それはフランス料理の大家エスコフィエも述べたこと。
ただ近代芸術のように作家のエゴをむき出しにするものではない。
料理の芸術は、食材の真実を極める哲学と、
食べる人を驚かせたり、幸せにするマジック・アミューズメントの巧妙さを両立させること。
TDRは「笑い」、「笑顔」、「ニヤリとさせる」ユーモアの一工夫がさらに必要だが。
それは「隠れキャラクター」という、他のレストランに使えないマジックがある。
これを余すことなく使うことだ。
私はクリスタルパレスがついにミシュランガイド掲載の戸口に立ったと確信した。
あのダメなレストランがここまできたか。
本当に感動したね。
ディズニーランドはいう。
「ここは世界でいちばん幸せな場所(ザ・ハッピエスト・プレイス・イン・ザ・ワールド)」
だったら、クリスタルパレスは、「世界でいちばん幸せになれるレストラン」であるべきだ。
夢をかなえよう。信じれば、きっと夢はかなう。
クリスタルパレスよ、ミシュランガイド掲載をめざせ

