平安時代好きブロガーの なぎ です。
2024年 11月の京都旅行でのこと。
同年8月に完成し9月に除幕式が行われた「此是西南 一条天皇皇后 藤原定子二条宮(にじょうのみや)跡」の顕彰碑を見に行きました。
藤原定子(977年~1000年)は、藤原道隆の長女として生まれ、一条天皇の中宮…のちに皇后となりました。
定子のサロンには『枕草子』の作者・清少納言が仕えていたことで有名。
二条宮は、東三条殿の東隣りに位置し、定子の里邸(りてい=私的な邸宅)でした。
今までは、二条宮跡付近を訪ねる際には住宅地の中で『京都源氏物語地図』(2007年発行)や平安京オーバーレイマップ頼っていましたが、石碑や解説板ができたのは喜ばしいことですね!
↓平安京オーバーレイマップは、平安京の地図と現代の京都の地図とが重ねられており、史跡めぐりにおすすめです。
【「従是西南 一条天皇皇后 藤原定子二条宮跡」顕彰碑】
石碑の南隣りには解説板も設置されています。
【二条宮跡の解説板】
NHK京都のニュースで2024年9月4日に放送された 藤原定子(中宮定子)の平安京の邸宅跡地に顕彰碑設置 京都 によると、
「一条天皇に愛されながらも若くして亡くなってしまった悲運な方で、鎮魂の思いも込めています。京都の歴史のおもしろさを改めて知ってほしいです」
とのこと。
しばし定子のことを想ったのでした…。
【写真左側:然花抄院 、右側:二条宮跡を示す顕彰碑】
顕彰碑は、室町通に面する京都室町御菓子司「然花抄院 京都室町本店」(京都市中京区室町通二条下ル蛸薬師町271−1)の東北角にあります。
こちらで定子に思いを馳せながらお菓子をいただくこともできるのですね。
然花抄院さんは、かすてらが有名なのだとか。
今回訪ねたのは開店時間より前だったので、あいにくお菓子をいただいていないのですが、次回こそは!
↓然花抄院 公式ホームページ
『枕草子』に描かれた二条宮の桜について、素敵なコラムをみつけたのでご紹介します。
↓ 三省堂 ことばのコラムより (12)二条宮の桜
ちなみに『京都源氏物語地図』によると、この二条北宮があった位置を『源氏物語』に登場する藤壺中宮が住んだ「藤壺三条宮」がある位置だと想定する説があるそうです。(異説もあり)
【参考】
・紫式部顕彰会 編纂『京都源氏物語地図』思文閣出版 2007年
藤原定子二条宮跡
所在地:京都市中京区室町通二条下る西側
二条宮跡を訪ねた後、近くにある和菓子店・二条駿河屋さんにて、「亥の子餅」を買いました。
二条駿河屋さんがある場所は平安京の二条通あるいは藤原道兼の二条町尻第跡にあたるようです。
「亥の子餅」についてはまた別記事にて。
次は高松神明神社へお参りに行きました。
⇒ 高松殿跡<高松神明神社> ~光源氏のモデルのひとり・源高明の邸宅~




