皆さんは夜の海に一人で出歩くことがあるだろうか。 慣れていない人にとって夜の海は不気味である。


昔、遠くで猫が騒いでると思っていたら猫では無く女性で、そして「マリファナ吸ってまーす。」と叫んでいた事があった。
酔っ払いに絡まれた事もあった。

また海が荒れた日には波が堤防の上まで乗り上げてくることもあるが、さらわれても人がほとんど居ない上に暗いので救助を期待出来ない。消波ブロックの隙間に落ちて亡くなった方もいる。

一昨年の話し。
月明かりも無い不気味な深夜に釣りを終え帰ろうと駐車場に向かっていた時、狭い通路の真ん中に鋭い目を光らせ殺気を放った猫が居た。

 私の足は怖さでガクガク震え、思わずお母さんと叫んだ。
逃げちゃダメだ…逃げちゃダメ…そう自分に言い聞かせクーラーボックスから魚を取り出し放り投げた。
そして猫が魚を取りに行っているうちにその脇をすり抜け突破する事に成功。

振り返りしばらく見ているとその猫は仲間の猫に魚を見せびらかすようにして去って行った。。

そんな不気味で寂しい夜の海だからこそ人と出くわした時に交流が起きやすく 孤独な男達の社交場となっている。