大阪では万博開催に関するニュースがチラホラ報じられています。
前回の大阪万博が開催された当時、「未来の技術」が紹介され、それらの多くが既に実現しています。
携帯電話は予想よりも遥かに小型で多機能になり、あらゆる製品がコンピュータ制御により利便性や安全性が向上しています。
一方、技術の進歩に合わせて犯罪も多様化・高度化しています。
そして、防犯対策もレベルアップしています。防犯カメラは年々高機能になり、入退館時には警備員による目視に加え指紋や目の虹彩認証等による二十、三十重のチェック体制が当たり前になりました。まるでスパイ映画並みの防犯システムが普及していることに驚かされます。
しかし、これらを扱う人間は、進歩していないのかも知れません。
スイスのジュネーブで行われた国連の会合。
流ちょうな英語で発言するのは、カイラサ合衆国大使を名乗る女性。
“カイラサ合衆国”大使名乗る女性「“カイラサ合衆国”を代表して発言します。カイラサでは食料や教育、医療などをすべて無料で提供しています」
しかし国連は、この発言を無視することを表明した。
一方、きらびやかな民族衣装を着たカイラサ合衆国大使だという女性と、スーツ姿の男性が書類にサインをしている。
アメリカ・ニュージャージー州最大の都市ニューアーク市で行われた姉妹都市の提携を結ぶ署名式。
ところが数日後、市議会は、姉妹都市の契約を取り消した。
その理由は、実は“カイラサ合衆国”という国は存在しないことがわかったという。
謎の国家“カイラサ”を名乗る人物たちは、いったい何者なのか。
南米エクアドル沖の島を購入して新しい国家を作ったとしているが、海外のメディアによると、代表は、詐欺師の男。
一時的に姉妹都市になってしまったニューアーク市民からは、「グーグル検索する人はいなかったのか」などと、あきれた反応が上がっている。
存在しない国、つまり嘘の身分証で国連の施設に入場出来、しかも会合で発言まで出来てしまうことに驚きを禁じ得ません。
また、アメリカの自治体と姉妹都市提携したとは呆れるばかりです。まずはお互いの都市を調査し訪問して、さらに協議した結果提携するものだと思っていました。姉妹都市提携は、実際にはいい加減なのかも知れません。
セキュリティの現場は世間が思っているほど厳重ではなく、中にはかなりいい加減なところもあります。
セキュリティの見直しが必要です。