おすすめの本『民族と文明で読み解く大アジア史』 | あたま出版ブログ 禿頭席(とくとうせき)

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 宇山卓栄氏の新著です。
 
 学校で学んだ世界史は、アジアに関してはその大半が中国史でした。中国史は漢民族中心になりがちで、満州族やその他の民族については詳しく書かれていません。
 
 本書では、中国や韓国メインではなくインドやタイ、ミャンマー、モンゴル、中央アジア等の歴史についてもわかりやすく解説しています。
 
 「インダス文明があって、ガンジス文明がないのはなぜか」「任那日本府とは何か「なぜモンゴル民族は南北に分断されているのか」「アフガニスタン争奪戦が終らない理由」「メソポタミア文明の創建者は?」等、興味深い内容満載です。
 
以下は、本書の説明より
 
国際情勢を深層から動かしてきた民族と文明、その歴史からどんな未来が見える?
中国とインドの台頭で、アジアの歴史や文化に関する知識は今や必須の教養となった。
しかし教科書的な中国中心の見方では、アジア史のダイナミズムを理解できない。
考古学や遺伝学を含む学術研究の進歩も、こうした史観に対して再考を求めている。
中国、ロシア、北朝鮮の歴史的な狙いは何か?
価値観の衝突が絶えないアジアで、世界史のベストセラー著者が、日本の進路を探る!

日本人の源流、中国の歴史的野心、中国・韓国の歴史論争、中国・インドの文明闘争、ギリシアの東方遠征など、さまざまな視点から「大アジア」の歴史と文明を描き出す。「民族」と「文明」でアジア史を読み解くことで、これからも問題となり続ける日中、日韓、中韓、中台の複雑な関係の深層がクリアに見えてくる。