令和への建白書 | あたま出版ブログ 禿頭席(とくとうせき)

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いわゆる「右」も「左」も感情が先立ち、互いに自己主張の押し付け合いとヘイトともいえる下品な言葉が目立ちます。
昨今のオピニオン誌も内容が過激になる傾向があり、首を傾げざるを得ないものも少なくありません。

 

そのような状況にあって扇情的な表現をなるべく避け、冷静かつ具体的な表現により、読みやすく心に残る内容となっているのが特長とも言える『表現者 クライテリオン』。

今月号は、令和への建白書。なんとも思い切ったタイトルです。

 

御代が変わる時、我々国民および政治家は我が国をどのように導いていくべきなのか。
まずは我が国のありのままの現状をしっかりと理解し、令和の時代を日本にとって、そして我々国民にとって実り多き時代とするためのヒントが本書に書かれています。

 

雑誌不況の時代にあって、敢てオピニオン誌を発行している出版社の意気込みに感心と一種の憧れをも覚えます。

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内容紹介

【巻頭連載】
・鳥兜「解決」志向が外交にもたらす悪夢/もっと未来への投資を

【特集】
「令和」への建白書 新時代を切り拓く国家戦略の提言

〔建白書〕令和八策

・特別座談会
「令和八策」建白のクライテリオン「実践・漸進・発展・有機体・長期展望」という五つの柱

建白書
〔皇室論〕 皇統を守るために――現行憲法と皇室典範の改正を急げ/富岡幸一郎
〔移民政策〕 日本を「外国人材」による多文化「モザイク構造」国家にしてはならない――それを未然に防止するための政策的対応を考える/室伏謙一
〔日本国憲法論〕 私たちの安易さの根源にあるもの――「無責任の体系」としての日本国憲法/浜崎洋介
〔経済財政政策〕 日本再生のために、財務省の「設置法」を改定せよ/藤井聡
〔通商・産業政策〕 日本型経済制度の保護・育成を/柴山桂太
〔農業政策〕 食料を自給してこそ独立国家なり/鈴木宣弘
〔社会保障政策〕 国民の紐帯の基盤としての社会保障政策――高齢者と若者の分断を超えて/村上正泰
〔環境政策〕 生物資源国としての環境政策/辻和希
〔国土政策〕 新しい御代における国土政策の思想/大石久和
〔都市地域政策〕 地方都市はいかに再生すべきか/松原隆一郎
〔中小企業政策〕 新時代の「中小企業支援のあり方」――伝統産業・地場産業の支援によって地元経済の活性化を/小野善生
〔北海道政策〕 北海道にリニア新幹線を――今度こそ、北海道を見棄てるな/古川雄嗣
〔東京一極集中緩和策〕新時代にふさわしい「定住型社会」の構想を――東京一極集中からいかにして脱却するか 川端祐一郎
〔統治機構論〕 統治機構改革を論ずるなら、占領政策を総括すべし/西田昌司
〔ジャーナリズム論〕 新聞はゲーム会社を買収せよ――「ジャーナリズム精神」が衰退の元凶だ/松林薫
〔沖縄政策〕 新たな御代における「沖縄のあるべき姿」――沖縄の基地問題/藤原昌樹
〔国防論〕 きけ さきもりのこえ/礒邉精僊
〔エネルギー政策〕 エネルギー自立国家に向けて/竹村公太郎
〔外交政策〕 囚人国家の「護憲ごっこ」「親米ごっこ」「国粋ごっこ」/伊藤貫
〔日本文化論〕 日本文化の発展のために――「クールジャパン」政策の批判的検討を通じて/施光恒

・一言一会 手違いで繁栄した戦後日本/佐藤健志


【連載】
・戦後ニヒリズムの臨界値(対米従属文学論)/編集部
・クライテリオンの新左翼化(だからこの世は宇宙のジョーク)/佐藤健志
・過去は現在を持ちうるか(実践としての歴史叙述)/佐藤一進
・毎月勤労統計調査問題に見る、危機の深刻化(〈世界〉を変える一枚のグラフ)/島倉原
・二月革命以降 空飛ぶ大統領(〔保守のフランス史〕)/平坂純一
・メディア出演瓦版/平坂純一
・編集長クライテリア日記/藤井聡
・経営者よ、戦略として大胆な「夢」を語れ(危機と対峙する人間思考)/野中郁次郎

【特別寄稿】
・土木差別の民俗学5――鬼伝説編/中尾聡史

【寄稿】
・領地を持たない貴族/谷川岳士

【書評】
・大山礼子著『政治を再建する、いくつかの方法――政治制度から考える』/折田唯
・アーサー・C・ダントー著『アートとは何か――芸術の存在論と目的論』/宮本崇司
・スラヴォイ・ジジェク著『絶望する勇気――グローバル資本主義・原理主義・ポピュリズム』/篠崎奏平

【投稿】
・読者からの手紙

【その他】
アメリカニズムの後で(保守放談)
ネットカフェ難民とエートスの喪失(保守放談)