今思ふこと | ビーチバレー 清水啓輔のブログ
マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2020立川立飛大会の結果はこのブログでもお伝えした通りです。



個人的な話をすると、僕がそこに立てていることは奇跡でした。




オリンピックが全てとは言わないけれど、やはりオリンピックがあってこそ僕と契約をするスポンサー様がいる以上、(スポンサー様がそれが全てだと思っているとは僕も思ってないですよ)ペアがおらず、オリンピックの出場条件を満たすことができない僕には、競技を続ける術がありませんでした。




僕は当時オリンピックへの望みは他力本願でしかない状況で、ただ何が起きるか分からないから、アルバイトや、自分の次のステップに繋がるような仕事をしながらチャンスを待っていました。




そこでやってきたのが、新型コロナウイルスです。




オリンピックが延期になり、奇しくも僕にチャンスが回ってきました。




全てひっくるめて、それが良いのか悪いのかはわかりませんが、そこにその事実があるだけです。







名前をコールされコートに入った時、涙が出そうになりました。




もうそこに立つことはないと思っていたから。




立ちたくても、立てないと思っていたから。




サテライト大会も素晴らしい大会だけど、ジャパンツアーもやっぱりまた素晴らしい大会です。




そうでなければならないと思いますし、出場する僕たち選手も、そういうものにできるように頑張らないといけないと僕は思っています。




だからこそそこを目指す選手が増えるし、そこに価値が生まれると思うからです。




そんな場所に立てることは、やはり特別な思いがあります。





だからすごく楽しかった、やっぱりビーチバレーは楽しい、たくさんの人に見てもらうのも楽しい、好き、やっぱり僕はビーチバレーが大好きだ、この世界が大好きだ。




ただただずっと、あの場所でもっと試合をしていたかった、その一言に尽きます。







じゃあ環境がないと、観戦者がいないと楽しめないのかというとそうではなくて、いつもビーチバレーは楽しいです。






「声を出すこと」はスポーツをやる上で大切にされている気がしますけど、僕はあまり重要視していません。



「コミュニケーション」は大事にしていますが。




僕は集中すると言葉数が少なくなるタイプです。元々感情もあまり表情に出るタイプではありません。集中している時はますますそれに加速がかかると思っています。




試合中、たくさんのことを考えます。僕がそうなった時、おそらく他人からすると「楽しめている」ような見栄えではないのかもしれませんね。
要はみんなが笑顔になるようなところで僕は笑顔が出ないし、別に声が出るわけでもない、ただそれだけです。





僕はそれをベースにした上で、声が出るなら出せばいいし、出さないなら出さなければ良いと思っています。




もちろん、僕が黙々と取り組むことでペアがやりにくいのであれば変える必要があるとは思いますけど、僕はペアとは本来もっと深いところで共通認識を持って取り組んでいくものだと理解しています。




現段階ではまだ組み直したばかりなので、作り上げているフェーズとも理解していますが。




と、何が言いたいのかと言うと、今大会はそういうことをひっくるめた上で、自然と声が出た大会でした。




それが理想の状態だとは僕は思いませんし、悪いことだとも思いません。




ただそれはそれで僕は楽しかったなぁというのも、素直な感想ですね。







世の中にはいろんな人がいて、いろんな価値観が認められてきたと僕は思っていて、ただスポーツって止まってるなというのも僕の肌感覚です。




「声を出すこと」や、「笑顔」であることが、"楽しむこと"や"有意義であること"の象徴、そして勝ちに行っていることの象徴とされているような価値観は根強く残っている気がしていて、僕はそれは固定観念でしかないと捉えています。




見ている人がそのレールに乗っていなかった時、なんか違うなと思うことももちろんあるのでしょう。




僕はそれを批判するつもりは毛頭なくて、応援してくださる人がいて成り立つ商売ですから、理解してくれる人だけが理解してくれればいい、とも思いません。




でも、だからこそ、僕は僕の考えをしっかり伝えていく必要はあると考えています。伝えずして、思うことだけ思っていたって、僕が応援してもらえるようになるとは思いませんから。




伝え方はもちろん大事だけれど、伝えることができなくて、伝える技術がなくて、嫌な伝え方をしてしまうことが見えているから伝えることができなくて、今まですごく損をしてきたように、僕はとてもとても感じています。笑




笑えないんですけどね。







僕が心がけていることがあって、それは、その人をその人の肩書きだとかそういった色眼鏡で見ることを極力しないようにするということで、それが今回僕がお話ししたことにも繋がるような気もしているんです。




例えば、サーファーを見て、「チャラそうですね」って何も考えず本人に言えちゃったりする人、実はめちゃめちゃ多くありませんか?笑



アスリートがコーラ飲んで揚げ物食べてるだけで失望する人も、思ったより多くありませんか?



僕はよくクールだと勝手に思われてるんですけど、昔はよく、意外とふざけたり変なことを言う僕を見て、「イメージと違った」となんかよくわからない失望をされたりしていました。笑
告白していないのにフラれる、みたいな笑




勝手にレッテル貼ったって、あなたも苦しいし、貼られている相手も僕は苦しいと思います。




ただ、その人と純粋に向き合って、関わっていくのが一番みんな幸せなんじゃないかなぁ。










って、すごく話は飛躍した気もしますけど、僕が伝えたいことはしっかり伝えます。





そして僕についてきてください。










僕は損させませんから。笑