これで僕たちのアジア競技大会が終わりました。
最終結果は9位タイでした。
今回シード上との試合はグループ戦でのイラン、そして今日の中国でした。
共にフルセットの13-15での敗戦となりました。
ここから学ぶことはなんでしょうか。
足りないものはなんでしょうか。
試合中ですが、ペアがサービスエースを取った時なんだか涙が出そうになりました。
初めての経験でした。
外から聞こえるたくさんの声援、ペアの頑張り、この大きな舞台で自分が日の丸をつけて試合をしていること、そして素晴らしい対戦相手がそこにいること。
急にその全てが一気に自分の中に入ってきて、これはとんでもないことだ、と思いました。
それはとても良い意味で僕の中に吸収されました。
この試合勝てる、いや、勝つ。絶対に全てをここに出し切る、置いていく。
そういう気持ちになりました。
僕が心がけていること、それはいつも同じでいること。
どんな相手でも、どんな大会でも、予選でも本戦でも、いつも全力で、いつも同じ気持ちで向き合おうと思っています。
というよりも、それが当たり前だと思っています。
試合はいつも自分の実力を教えてくれるだけなのに、なぜ負ける大会や相手によって悔しさが違うのか、僕は昔自分に対して不思議に思いました。
相手が自分より練習していないから?年下だがら?背が小さいから?
だから悔しいのか?
それは裏を返せば、自分より練習していて、年上で、背も高ければ負けても悔しくないのか?
その時そんなことを思いました。
いつだって、どんな相手にだって僕は勝ちたいと思っているし、それがどんな相手かなんていうことを、勝手に自分の物差しで測って勝手に悔しさに優劣をつける、そんなおかしなことはないだろうと僕は思います。
ただ、そんな自分でさえもふと我に帰った時に、
「これはとんでもないことだ」
と思いました。
アジア競技大会だから、日の丸をつけているから頑張る訳ではない、なぜならいつも精一杯やっているはずだから。
でも、ペアがサービスエースを取ったことがなぜかトリガーになって、そこで多くのことを理解しました。
いつも同じだ、と思って夢中でやってきて気づかなかったことが、一気に押し寄せてきました。
素晴らしい大会でした。
自分の実力はここまででした。
いつも同じで、試合は自分の実力、立ち位置を教えてくれます。
今回もそれがわかっただけです。
自分の取り組みを信じていて、対戦相手をリスペクトしていれば、いつも同じでいられると僕は思っています。
いつも同じでいられれば、ブレーキがかかりません。
勝つための取り組みを、常に続けることができる。
僕はそう考えています。
アジア競技大会で負けようが、草大会で負けようが、僕はいつも同じです。
そこでビーチバレーボールをして、そこで結果が出る。
いつも勝てば嬉しいし、いつも負ければ悔しい。
僕はそんな無邪気なマインドを持ったプレーヤーであり続けたいです。
とはいえ今回は本当にたくさんの経験ができました。
アジアのレベルを肌で感じることができました。
そして確信も得ました。
悔しいことの方が多いけど、それだけに嬉しいことが起きた時は最高なんです。
魚釣りも、いつも入れ食いじゃ楽しくないしね。
アジアのチームとたくさん練習して帰ります。
次はジャパンツアー愛媛大会です。
今回は池田隼平選手と出場します。
引き続き応援よろしくお願いします。