1曲目「楽しい人生」セルフライナーノーツ
アルバム「楽しい人生」の一曲目に入ってる「楽しい人生」。
ラジオなどのゲストで呼んで頂いた時にタイトルからして明るくリズミカルな曲だと思ってた方が多かった。
この曲はいわゆるバラードでアルバム収録バージョンではピアノ弾き語りでレコーディングした。
バンドでやるときは2番からバンドインで転調した間奏が入る。
クラッシック音楽好きの父が古希の時に中ホールを借りてファミリーコンサートを開いた。
その時にプレゼントとして作った曲が「楽しい人生」。
歌詞にあるエピソードは一緒に暮らしてた時に実際にあったこと。
子供の頃日曜日が待ち遠しかった、父とキャッチボールができることが本当に楽しかったのだ。
僕が投げる球を大げさに痛がってとってみせる父、大人になり家族を持ってみてこの気持ちが心からわかった。
明るい性格で近所の人たちに笑顔で挨拶して話しかける、少年野球の監督やったり、町内会の会長やったり、合唱団でコーラスやったり、床屋さんでもないの近所の子供達の散髪やったり(笑)。
暴走族の兄ちゃんに近所迷惑だと怒鳴ったときは本当にヒヤヒヤした。
正義感を照れずに行動にうつしやりたいことに挑戦してみる。
この気持ちは来年還暦を迎える僕も大事にしたいと思っている。
僕が音楽をやることを応援してくれた、周りからは「柿さん勇気あるねぇ」とか言われてたらしい。
年代的にロックやポップスがなかなかわからないらしいけど「WINDING ROAD」と「楽しい人生」は好きだと言ってくれる。
米寿のお祝いでは親族全員で「楽しい人生」を歌った。
楽しい人生とは清々しく生きることではないか。
愉快や快楽とかではなく、開き直ることでもなく、どれだけ所有したか経験したとかでもない。
これが自分だと堂々と胸をはって朗らかに生きる、もちろん謙虚さを持って。
先日91歳の誕生日を迎えた父とは毎日電話をしている。
「新曲はできたかい?」と相変わらず聞いてくる(笑)。
