壁の向こうで 映画「関心領域」 | 柿島伸次オフィシャルブログ powered by Ameba

壁の向こうで 映画「関心領域」

映画「関心領域」を観てきた。

 

1945年のポーランド南部。

映画はアウシュビッツの隣の高級住宅に住んでる家族のお話。

 

アウシュビッツではナチスによって110万人のユダヤ人が虐殺された。

壁一枚隔てた向こうでは虐殺が毎日繰り返されている。

 

毎日、朝昼晩、銃声や悲鳴、怒号、焼却炉が稼働してる音が聞こえてくる。

毎日上がる黒煙、肉の焼けた臭いもするはず。

 

壁の向こうではあのホロコーストが行われてる。

 

映画は残虐な直接描写は一切ない、音楽も照明もアップもない、声も遠い、淡々と家族の日常を映す。

 

庭も広くプールがあり、可愛い子供達がいて、たくさん稼いでくる旦那がいて、綺麗な家具に囲まれ、美味しいものを食べられる。

 

壁のこちら側の自分は幸せ。

 

素敵な家族?

 

衝撃が強くて上手く書けない。