E121 「君にきずいて」あの人へのリスペクト | 柿島伸次オフィシャルブログ powered by Ameba

E121 「君にきずいて」あの人へのリスペクト

「君に気づいて」はアコースティックギターとピアノとスライドギターだけで出来てる。

とてもシンプルな曲でギターストロークで歌う歌。

 

 

ギターストローク、実はこれがすごく難しい。

シンプルであればあるほどギターストロークは難しいのだ。

 

ライブではやってきたけどレコーディングではやったことがなかった。

自分が弾くつもりで日本からマーチンD28とタカミネをもっていったのだが弾くことはできなかった。

ギターのケニーグリンバーグがこの曲を弾いた。

はっきり覚えてないのだけれどギブソンのJ35だったと思う(ちなみJ35はJ45が出る前の戦前モデルで数年しか発売されてなかった)。

 

ものすごい太い音がしてギラつきもある素晴らしいギターだった。

マーチンとは違う質感でフォークソングぽくなくなるという感じだった。

 

驚いたのは音ももちろんだったがリズムだった。

僕の仮歌に酔うように揺れながら正確なピッキング、ベース音のヒットのさせ方が最高だ。

アコギはベース音の確実なヒットをすることで安定しメロディーが引き立つ。

ピアノと同時レコーディングしたのだが、ピアノも酔うように揺れながら正確、歌詞にあったフレーズがバンバン飛び出す。

 

弾いてもらって本当に勉強になった。

あのリズム感は体に染み付いている。

 

このコード展開はあの人へのリスペクト。

残念ながらもう亡くなってしまった。

今でも大好きでよく聴いている。