E119 ファーストアルバムはとにかく曲先
楽曲を作る時メロが先が曲先、か詞が先だと詞先ということになる。
このころの僕は兎にも角にも曲先だった。
洋楽にかぶれていたのだ、サウンドのかっこよさに痺れていた。
洋楽にかぶれていたといっても、あらゆる洋楽を聴いていたわけではない。
自分の好きな分野だけ。
自分の中で非常に強いこだわりがあった。
このこだわりは今でもある。
時代によって音楽は変化していく。
ピアノが発明されてから強弱の音楽が広まった、それまでは一定の音しか出ないチェンバロだったから。
音楽がダイナミックになっていったのはピアノのおかげなんじゃないかって勝手に思っている。
これは当たり前のことで、機材や楽器の進歩で今までも音楽は変わってきた。
80年代、シンセサイザーがバリバリだったころ、相変わらずの楽器を使ってるバンドがあった。
なんかとても救われた気がした、ギター、ベース、ドラム、ピアノ、このスタイルでロックするのが大好きだ。
つい最近シーケンスソフトのlogicがバージョンアップした。
AIでいかようにもなんとでもできる時代、楽器経験や理論は関係ない、クリックやタップで選択、組み合わせの時代。
これから音楽は激変すると思う、それがいいか悪いかはわからない。
話がそれていきそうなので引き戻す。
かっこいいサウンド、しびれるサウンド、これにものすごくこだわっていた。
アコギとピアノが大好きで、この二つの音が聞こえてくると気持ちが上がる。
この二つの楽器は今までのほとんどの楽曲に入ってると思う。
そこにシンプルなドラムとベース。
ピアノのフレーズにはものすごくこだわった。
ピアノフレーズが世界を決めるくらいに思っていた、実は今でもちょっぴし思っている節がある。
ファーストアルバムは6曲入っているが全部曲ができてから詞を書いた。
楽曲「いまここから」は1.2行完成していずアメリカについてからナッシュビルのホテルで書いた。
飛行機の中でも考えたが書けなかった。
理論もへったくれもなかった、アパートで4チャンネルのMTRで録音したカセットテープを持って行って、あとは口頭で説明した。
なににも縛られずやりたいことをやった、やりたいことたくさんあったがまずは6曲に詰め込んだ。