E117 長い約束〜家族をつくろう〜 | 柿島伸次オフィシャルブログ powered by Ameba

E117 長い約束〜家族をつくろう〜

アルバム全曲揃ったと書いたが、実はもう一曲作っていた。

 

17歳から付き合っていた彼女がいた、電話口の「明日になれば」の彼女だ。

23歳の時に結婚の約束をした。

 

25歳の時に山下公園にある式場を押さえたけど「今その時期じゃないだろ!」とケイさんに止められキャンセルした。

なので横浜の2DKのボロアパートで同棲という形で一緒に生活を始めた、そう洗濯機が外にあるあのボロアパート。

止められたと書いたがケイさんには感謝している、あの時あー言ってくれて式場をキャンセルしたおかげで、後にたくさんのギフトがあったのだから。

 

路上ライブでは行き交う人にチラシを巻いてくれた。

曲作りに本腰をいれなきゃとバイトをやめた時暮らしを支えてくれた。

働いてきたお金は生活と音楽関係しか使えなかったから当時流行った遊びはしていない。

そして出来た曲は全部「いいね!いいね!」と言ってくれた。

 

テレビ小説の「まんぷく」や「ゲゲゲの女房」を見ると自分と重ねて観てしまう、時代ややってることやスケールは違うけど(笑)まさにあんな感じ、人生は共同作業、一人だけじゃ決してつかめない。

オールだったり車輪だったり、二つの息が合わないと前に進めない。

一人で持つと重い荷物も、二人で持てばなんてことない重さになるし。

 

互いの協力や応援があってこそ生きていけるのだ、声援を受けると力が湧いてくる経験を誰もがしてると思う。

高校のマラソン大会で「がんばってー!」と女の子三人から声援を受けた時スピードを上げることができたことをふと思い出した。科学や数字では説明できない力が湧いてくる、この応援の力ってなんなんだろう?本当にスゴイ。

 

29歳のアルバム制作中にマネージャーのリュウさんに「結婚しようと思うんだけど」と言ったら

「いいね!スケジュールだそう」と仕事のスケジュールを調整してくれて結婚パーティーを企画してくれたのだ。

あの時とてもホッとしたのを覚えている、長い間かかってしまったけどやっと約束が果たせると。

リュウさんはアルバム製作中忙しい中、水面下で動いてくれていた、本当に本当に感謝している。

 

結婚、このことを残しておこう、残しておきたい、残しておかなきゃ。

そう思って「家族をつくろう」という歌を作った。

 

アコースティックギターのアルペジオの曲で、レコーディングの時はジョージと一緒に演った。

この歌はシングルのカップリングになった、アルバムに入らなかったのは出来た時期がおそかったからだろうか、入ってたら10曲入りになってた。

 

この「家族をつくろう」も2024.2.17の「太陽の鼓動」再現ライブで歌おうと思う。

 

 

古いビデオを整理してたら弾き語りをしている動画が見つかった。

 

 

音源としては8㎝シングルだったので今は中々聴くことができないが、

2017年にビクターから発売された「大人のJ-POP カレンダー365 Radio Songs 11月家族」に入れていただいた。

とても嬉しかった。