115 たくさんのぬくもりに包まれて〜ALIVE〜
「ALIVE」。
この曲は長めのピアノイントロから始まる。
Jackson Browne の「 The Load Out~Stay」のようなイメージ、ライブの最後にピアノに座って歌う曲。
たくさん歌を歌ってきた最後にピアノで歌い始めるイメージ、自分がギターで歌うイメージがない。
この曲ができた時、絶対アルバムの最後に入れると決めていた。
そして5枚目をまた新たに始めよう、そんな気持ちだった。
この時29歳、まだそんなに長い時間生きてないけど、自分がどんなに恵まれているか、たくさんのぬくもりの包まれて生きているんだなぁと恥ずかしながら初めて意識した。
時々歩く方向を見失いそうになるけど大丈夫、背を向けずあるがままに僕は僕を歩いて行こうって。
この曲はとても贅沢にできていて、生のストリングスが入っている。
自分のアルバムで生のストリングスがはいっているのは「朝が降る 夜が来る」とこの「ALIVE」だけ。
希望通りの楽曲になって本当に嬉しかった。
この後もレコーディングは続くが生のストリングスが入った曲は一曲もない。
本当に本当に感謝しかない、ありがとうございました。
ギターは長田さん、全部頭から最後まで一回弾いたものが入ってる。
間奏になったらソロを弾きだしたのだ、普通ソロはダビングが多いのだが長田さんはライブをやってる感じでソロを弾いてまたリズムギターの戻った、それがとても自然でかっこよくて潔くてしシビれた。
長田さんは「夜明け前に」のレコーディングでも座って弾いてたのにいきなり立って弾きだしたことを思い出した。
そしてそのテイクがOKになる、気持ちがガッと入ったテイクは泣きたくなるほど気持ちいい。
ここまで8曲できたが、物足りなかった、自分の中では圧倒的に物足りなかった。
そして最後の最後にあの曲がものすごいスピードで出来たのだ。