E114 ポジティブな言葉とサウンド〜WILD HIGHWAY〜
とにかくスカッとした曲が欲しかった。
歌詞にストーリーもなく、ポジティブなイメージが先行するような曲が。
今までにそう言った曲はなかった、なかったじゃない作れなかった。
「たどり着きたい!」この想いが強すぎて全ての曲のベクトルが同じ方向を向いてたのだろう。
それを「たった一人の俺」を歌うことで線を引けたのだ。
明るいサウンドがいい、明るい未来が見えるようなサウンド。
20歳の時にただただ痺れた「Running On Empty」みたいなサウンド。
ギターは同じAのKeyを押さえていた、AのKeyはいい、理由はない。
大好きな音を入れようと思った、アコギとピアノとエレキとオルガンとドラムとベースとスライドギター。
作ったのは冬だった、冬の空って透き通ってて気持ちがいい。
動きやすいスニーカー、それも洗ったばかりの。
名前のつい付いていない道を歩いていく、軽やかな風が吹いている。
歌うと元気が出てくる曲が欲しかった。
きっと元気がなかったんだろう、やっぱりそれまでのようには歩いていなかったんだと思う。
自分の好きなサウンドで元気を出したかった、それが「WILD HIGHWAY」を作った動機だ。
この歌の主人公は元気を出したかったんだな、ポジティブな言葉と音を使って。