110 妹の結婚式に〜「少しだけ寂しくてとても嬉しい日」 | 柿島伸次オフィシャルブログ powered by Ameba

110 妹の結婚式に〜「少しだけ寂しくてとても嬉しい日」

この年、妹が川崎のマンションに彼をつれて挨拶にきた、結婚報告だ。

とても真面目な青年でとても好感がもてた、会ったばかりだけど僕のことをお兄さんと呼んだ。

妹や弟からはお兄ちゃんだったからお兄さんと呼ばれたのは初めてで照れ臭かった。

 

結婚式に歌ってほしいと二人に頼まれたので「OK」と答えた。

ここはてんとう虫のサンバや乾杯じゃないだろう、この時瞬時に思ったことはこれだった。

 

なにがいいかな?せっかくの結婚式だ、思い出に残る歌を歌いたい。

 

そうだ!歌を作ろう、お祝いの歌を作って当日弾き語りで歌おう。

そう思って3畳の部屋に置いてある電子ピアノで作り始めた。

 

この歌はピアノ弾き語りにしよう、考えてみればこの時までギター弾き語りはあったがピアノ弾き語りはなかった。

ちなみにギター弾き語りは「裸足のままで」。

 

妹はピアノを習っていた、母と二人でよく練習してた、全国でよくある光景。

夜の塾に行っているときは迎えにいくのは兄の僕の役目だった。

 

イメージはすぐできた気がする。

ジャクソンブラウン の弾き語りを思い浮かべる。

シンプルなイントロがあってフレーズがところどころに出てくるやつ。

 

色々な想いを詰めてそれが歌になった。

 

「少しだけ寂しくてとても嬉しい日」という歌。

 

 

「お前は親か(笑)!」という詞の一場面もあるが、そのときそう思ったのだから仕方がない(笑)。

 

この歌を結婚式当日にグランドピアノで歌った。

なんかとても泣けてきてしまって、涙でぐしゃぐしゃになってしまった、妹の結婚式なのに(笑)。

 

この「少しだけ寂しくてとても嬉しい日」はその数日後レコーディングすることになった。

駒沢裕城さんの素敵なペダルスティールが入って思った通りのサウンドになった。